記事の要点
・ベビーテックサービスを展開するファーストアセントが、赤ちゃんの寝かしつけをサポートするスマートベッドライト「ainenne(あいねんね)」を用いて、小田原市にて実証実験を行う。
・ainenneを子育て家庭で使用し、乳児の睡眠リズム形成のサポートと、子どもの健康管理を行う事で、子育て負担の軽減効果を検証。育児ストレスの軽減、育児に対しての自己効力感の向上などの効果が期待されている。
・本取り組みは、経済産業省が実施するBabyTechの活用に関する実証実験の一環として実施。
編集部コメント
夜、赤ちゃんがなかなか寝てくれない、寝ても夜中に何回も起きてしまう…
育児中のお悩みは沢山あるが、寝かしつけは多くの親御さんに共通する悩みではないだろうか。自身も「今だけだから」と思い、辛い時期を乗り越えた経験がある。
そんなお悩みを解決すべく開発されたのが、ベビーテック・スタートアッのファーストアセントが開発・販売する「ainenne(あいねんね)」だ。
ainenneは、赤ちゃんの寝かしつけをサポートするスマートベッドライト。開発段階での「CES 2021 Innovation Awards」受賞、開始30分でクラウドファンディング100%を達成するなど、多くの関心が寄せられている。
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昨今、少子化に伴う人口減少と若い世代の活躍推進の双方の観点から、育児と仕事の両立支援が急務となっている。そんななか、ainenneのようなベビーテック関連の製品やサービスが増加傾向にあるのは当然の流れだろう。経験と一般論で乗り越えてきた育児だが、テクノロジーの発展により、安心・安全で効率的なものになることが期待されているのだ。
今回、このainenneを使った実証実験が、小田原市にて行われることとなった。
実験内容は、子育て家庭にainenneを使用してもらい、乳児の睡眠リズム形成と健康管理をサポートする事で、子育て負担の軽減効果を検証するというもの。これまで高齢者の睡眠サポートに関わる実証実験や行政の取り組みはあったわけだが、乳児の睡眠リズムと健康管理に関する取り組みは初めてではないだろうか。
こちらは経済産業省による実証実験の一環として実施され、ベビーテックの普及に向けた効果や課題の調査と、地域におけるステークホルダーとの連携の意義や役割を調査・検証を行う事を目的としている。
すでに、ainenneを1か月以上利用した人と利用していない人とを比較して、「育児ストレスが軽減」「育児に対しての自己効力感が向上」「睡眠リズムが整っている」という傾向が表れていることが分かっているという。
赤ちゃんの1日の睡眠リズムが整うと、親の睡眠時間確保にも繋がり、肉体的にも精神的にも楽になる可能性が高まるだろう。
育児には、睡眠のケアだけでなく、食事やトイレ、遊びに安全管理、対応することは無数にある。本実証実験をきっかけに、ベビーテック関連サービスのさらなる盛り上がりを期待したい。