記事の要点
・AIを活用した恋愛ナビゲーションアプリ「Aill(エール)」が、本サービスリリースに向けて、関東圏を中心に事前登録を開始。福利厚生サービスとして採用した企業の従業員のみが利用可能。(Aillは法人向け福利厚生マッチングアプリ)
・Aillには3つの機能が搭載。「紹介ナビゲーション」機能を通じて会員間マッチングが促され、マッチング後は「好感度ナビゲーション」機能で異性の気持ちを見える化しつつ、「会話ナビゲーション」機能を通じてお相手とのコミュニケーションを活性化する。
・2019年11月〜2020年3月の期間で実施した11社の企業間トライアル結果から、ユーザー母数が決して多くない状況下でもサービスの安全性と有効性が確認できたことから、今回の事前登録を開始。大手会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営する株式会社ベネフィット・ワンとの業務提携も実施。
LoveTechポイント
かけがえのないパートナーの存在は人生を大いに豊かにしてくれる存在ですが、そんなパートナーと出会うためには、これまでは個人でなんとかするしかありませんでした。
そんな社会的状況に疑問を投げかけ、企業が従業員の恋愛およびパートナー探しを支援するという文化創出を狙っている点が、なんともLoveTechなサービスだと感じます。
編集部コメント
恋愛ナビゲーションアプリ「Aill(エール)」をご存知だろうか。
AIが、気になる相手とのコミュニケーションに寄り添ってアドバイスしてくれるという、なんとも近未来な恋愛シーンをイメージさせてくれるサービスである。
AillのAIは、デートに誘うタイミングや盛り上がる可能性の高い話題の提供など、実際に出会う前に“効率良く”相手を知るためのアシストを惜しまない。また、やりとりを通じて気になった人の、ユーザーに対する好感度を見える化してくれ、ユーザーの背中を押してくれる。
TechCrunch Tokyo 2019 Startup Battleにてピッチをする株式会社AILL代表取締役 豊嶋千奈氏(写真右)
具体的には3つの機能で構成されており、「紹介ナビゲーション」機能を通じて会員間マッチングが促され、マッチング後は「好感度ナビゲーション」機能で異性の気持ちを見える化しつつ、「会話ナビゲーション」機能を通じてお相手とのコミュニケーションを活性化。実際のお付き合いまでを“3本の矢”でサポートしてくれる、新しいマッチングアプリというわけだ。
だが、いわゆる一般的なマッチングアプリと異なる点は、Aillが「企業の福利厚生サービス」としての提供を前提に構築されていること。Aillを利用できるのは福利厚生サービスとして採用した企業の従業員のみであり、希望者だけがアカウントを発行できるようになっているというわけだ。社外で相性の良い相手を、毎月30名程度紹介してくれるという。
「福利厚生契約をした企業の独身者で、かつ希望者だけだと、そもそもマッチング対象となる利用者の母数が少なすぎるのでは?」
そう感じる人もいるだろうが、Aill開発を手がける株式会社AILLが2019年11月〜2020年3月の期間で実施した11社の企業間トライアル結果から、母数が決して多くない状況下でもサービスの安全性と有効性が確認できたという。
具体的な結果は以下の通り。
- AIによるアシストの受入率62%、かつ全体の違反行為は0%
- チャット開通後1ヶ月以内でのデートへの進展率が、 AIナビゲーションがない場合に比べ4倍(8.3%⇒32.8%)
- デートに誘った場合の受諾率が、AIナビゲーションがない場合に比べ8倍(10.3%⇒88.0%)
AIナビゲーションの有無が、デートの実現率に大きく貢献していることが、お分りいただけるだろう。
この結果を以ってして、AILL社は大手会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営する株式会社ベネフィット・ワンとの業務提携を実施。本サービス開始に向けて、2020年8月3日より関東圏を中心に法人会員(福利厚生サービス契約)の事前登録を開始した。
現時点で、NTTグループやみずほグループなど、大企業含めた約20社でAillを実際に利用できるという。
ワークライフシナジーによるEmployee Happiness(社員の幸福)度の向上を目的としたAill。
あらゆる企業が従業員の恋愛およびパートナー探しをサポートする時代が、もうすぐそこまで来ているようだ。
以下、リリース内容となります。