メタジェンら、「ケストース」が2型糖尿病のリスク因子と示唆される細菌の増殖抑制に有効と発表

社会課題

LoveTech Media編集部コメント

「便から生み出す健康社会」というミッションを掲げ、腸内環境研究を通じて世の中の「病気ゼロ」を実現することを目指すスタートアップ企業「メタジェン」が、物産フードサイエンス株式会社との共同研究を通じて、2型糖尿病のリスク因子となることが示唆されている細菌の増殖抑制に「ケストース」が有効であることを発見し、特許の共同出願を行った。

 

そもそもケストースは何か。

それを説明するには、砂糖の主成分を理解すると早いだろう。

 

砂糖の主成分はスクロースと呼ばれ、これはグルコース(ブドウ糖)1分子とフルクトース(果糖)1分子が結合した二糖類である。二糖類とは、単糖2つが結合してできた糖のことである。

 

ケストースとは、この砂糖の主成分であるスクロース1分子に、フルクトース1分子が結合した三糖類ということだ。

 

分子に分解すると、以下のような構成と理解していただきたい。

グルコース ー フルクトース ▶️ スクロース

グルコース ー フルクトース ー フルクトース ▶️ ケストース(GF2)

 

ちなみに、このグルコースに結合するフルクトースの数がさらに増えると、ニストース(GF3)、やフラクトフラノシルニストース(GF4)となる。

 

このケストースは、テンサイ糖(ビート糖)やタマネギ、アスパラガスなどに含まれており、自然界に存在している

砂糖に類似した甘みを持っているが、血糖値に影響を与えず、小腸・大腸まで届いて有用菌増殖に影響するという「プレバイオティクス効果」があると考えられている。

 

今回の新たなるケストースの効果発見は、メタジェン独自の高度な研究開発プラットフォームを活用し、腸内環境およびメタデータの統合解析を実施したことで実現した。

 

同社が提供する、腸内環境の制御までを念頭においた腸内環境評価手法「メタボロゲノミクス®」である。

 

個々の腸内環境を適切に評価するには「どのような細菌がどのくらいいるか」を調べる遺伝子解析(メタゲノミクス)と、「どのような代謝物質がどのくらいあるか」を調べる代謝物質解析(メタボロミクス)、そこから得られた情報の統合解析(バイオインフォマティクス)の技術が重要になり、同社の「メタボロゲノミクス®」(メタボロミクス+メタゲノミクス)はそれらの技術を統合した独自の腸内環境評価手法を通じ、上記の技術単体では成し得なかった”腸内環境の制御”までを念頭に置いた腸内環境評価を可能にしている。

株式会社メタジェン ホームページより

 

ケストースは体に良いとされているが、その具体的なエビデンス取得に向け、引き続き両社による共同研究に期待したい。

 

以下、リリース内容となります。

腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:福田真嗣)と、科学の領域に踏み込んで食を極め、健康で豊かな食生活を実現する物産フードサイエンス株式会社(本社:愛知県知多市、代表取締役社長:安藤誠志)は、この度、ケストース摂取時の腸内環境変動の詳細解析を行った共同研究から、2型糖尿病のリスク因子となることが示唆されている細菌の増殖抑制にケストースが有効であることを発見し、特許の共同出願を行いました。

ケストースとは、スクロース1分子にフルクトース1分子が結合した3糖の機能性糖質で、テンサイ糖(ビート糖)、タマネギ、アスパラガスなどに含まれており、自然界に存在しています。砂糖に類似した甘みを持っていますが、血糖値に影響を与えず、プレバイオティクス効果(腸内での有用菌増殖効果)があると考えられています。

本共同研究では、ケストースを摂取した際の腸内環境へもたらす影響について、メタジェン独自の高度な研究開発プラットフォームを活用して腸内環境およびメタデータの統合解析を実施し、ケストースのこれまで知られていたプレバイオティクス効果に加えて、新たな機能性に関するこの度の新知見の発見に至りました。

今回の共同研究に基づく成果を通し、今後更にケストース摂取による腸内環境の変化を介した有益効果のメカニズム解明に向けた研究を進め、ケストースの利用価値と学術的価値の両面における追究を進めて参ります。株式会社メタジェンならびに物産フードサイエンス株式会社は、健康社会の実現に向けて、更に邁進してまいります。

【リリースについてのお問合せ先】
株式会社メタジェン
担当:水口・長谷川
E-mail:info@metagen.co.jp 
TEL:0235-64-0330
FAX:0235-64-0329
HP URL:https://metagen.co.jp

LoveTechMedia編集部

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