地域支援型農業(CSA)に準じたフルーツ予約販売サイト構築のためのクラウドファンディング開始

社会課題

LoveTech Media編集部コメント

CSA(Community-supported agriculture:地域支援型農業)という農業形態がある。

 

消費者が生産者に代金を前払いして、定期的に作物を受け取る契約を結ぶことにより、収穫期にしか収入が得られない農家を助け、代わりにその日に採れた新鮮なものを優先的に買うことができるという、農家と消費者がwin-winになるようなモデルである。

 

近年、アメリカやヨーロッパを中心に世界各地30カ国以上でCSAの活動を展開されており、CSAの支援組織が発達しているくらいだ。

 

この度、このCSAモデルで、通年で収穫物の予約を受付け、旬の時期に採れたものを優先的に販売できるサイトを作るためのクラウドファンディングプロジェクトが公開された。

 

プロジェクト主催者は、信州のりんごの産地として有名なアップルラインにあるリンゴ農家・フルプロ農園(株式会社フルプロ)である。

 

これからの農業は生産するだけでなく、自ら商品をブランディングし、販路を開拓していくという流れがますます大きくなっていくことが予想され、今回のように運営主体が農家・農業法人であることは、農業ビジネスの拡張性を示すものと言える。

また、地域の果物が多種類そろっているなかから好きなものが選べる頒布会形式になっており、フルーツ好きの方には特に嬉しい仕組みとなっているという。

 

新鮮なフルーツを、生産者の顔が見える形で購入でき、かつそれがサステナブルな農業への支援につながる。

 

そんな素敵なモデルを通じてフルーツを購入されたい方は、ぜひ今回のクラウドファンディングを応援されてみてはいかがでしょう。

https://camp-fire.jp/projects/view/138974

 

以下、リリース内容となります。

 ”日本の農業を通年で稼げる仕事にし、これまで農業に携わってこなかった人でも新規参入しやすい産業にしたい”、”カンタンに注文できて、農家から収穫したてのものを直接届けてもらいたい”。この両方を可能にするサイトを立ち上げるためのプロジェクトが2019年5月〜始動します。クラウドファンディングページはこちら→https://camp-fire.jp/projects/view/138974
 次世代における「農家と消費者の新たなつながり方」とは?これまでの農産物の流通方法では実現できなかったことーー採れたての果物が収穫したその日に、農家から消費者のもとへ直接発送することが可能になります。
 欧米などではすでに広がりつつあるCSA(地域支援型農業)とは、農家と消費者が互いに理解し合い、協力し合う関係を築くことです。予約前払い制度によって、収穫期にしか収入が得られない農家を助け、代わりにその日に採れた新鮮なものを優先的に買うことができる、農家と消費者がwin-winな関係づくりを目指します。

日本の農家の平均年齢は66.8歳。その中で、20〜30代が占める割合はわずか数パーセントに過ぎません。毎年多くの農家の方が高齢のため畑を手放し耕作放棄地となる土地が増えていくいっぽうで、新たなに就農する人の数は高齢で引退する人数よりもかなり少なく、このままいけば10年後には農業人口は半減、20年後には現在の1割ほどまで減少するとも言われています。

 

わたしたちは2年前に農業法人を設立し、「地域の耕作放棄地をゼロに!」をモットーに、耕作放棄地を生産性が高く初心者でも栽培しやすい畑に改植し、農業経験のない若者や女性、定年後の方などに新規就農の機会を開くプロジェクトを行い、多くの方々から共感とご支援をいただきました。

(参考:昨年おこなったクラウドファンディング「長野市の耕作放棄地にりんごを植樹しよう〜女性も、若者も、高齢者も!みんなが活躍する未来ある畑へ〜」のウェブページ:https://greenfunding.jp/showboat/projects/2370
 

そして、日本の農業を強くて稼げる仕事にしたい!という想いからこのたび取り組むことになったテーマが、収入のある収穫期と収入の入らない農閑期などがある農業の季節性を緩やかにし、農業を通年で稼げる仕事にできないだろうか?というものでした。

新たに農業を仕事にしたいと希望する人が少ない背景には、「農業では十分な収入を得られないのではないか」、「体力的に辛そう」といったイメージだけでなく、通年で月給や年収を保証してくれる会社、そのような求人募集が非常に少ないという社会・産業構造的な側面があります。

その理由として、農業には季節性があり、芽吹きの季節から収穫までの”作業はあるが収入はまだ入ってこない時期”、そして”完全に仕事がない”農閑期があることが大きな要因です。雪深い地域になると農閑期は5〜6か月にも及びます。それでは、いくら農業法人を設立したとしても、従業員を通年で雇い入れる事が困難になってしまうのです。

 

そこで、季節による収入の波を少しでも小さくできないか?と考えた結果、通年で収穫物の予約を受付け、旬の時期に採れたものを優先的に販売できるサイトを作ろうというアイデアに行き着きました。

現在、65歳以上の高齢者が農業人口の約3分の2を占めていますが、これが意味しているのは、多くの農家にとってウェブ上での情報発信やオンライン販売、インターネット広告といった手法が普及するのはほぼ不可能だということです。実際のところ、インターネットやスマホの操作が身近な40代以下の農家であっても、日本では個人・家族経営の農家が多く、オンライン販売の複雑な手続きを農作業の片手間でこなすことは不可能に近いのが現状なのです。

そこで、私たちが立ち上げる予約販売サイトでは、地域の農家さんたちの農産物の代行販売も手がけます。そうすることによって、生産に磨きをかけてきたものの独自の販路を持たなかった農家さんにもこのサイトを利用してもらえたらと考えています。

この”収穫前に予約注文をする”という発想は、じつは一部の欧米などではCSA(地域支援型農業)の一環としてすでに広がりを見せています。CSAとは、農家と消費者が互いに理解し合い、協力し合う関係によって成り立つ、生産から消費までのシステムのことです。

そこで大切なのは、生産者だけではなく消費者にとってもメリットがあるという点です。

現代の消費者にとって最も一般的となっている、スーパーに並んでいる野菜や果物は、農家で収穫されたあと卸し業者へ、そして小売業者へと流通しており、当然ながら収穫してから少なからず日数が経って消費者の元へ届きます。

これらの商品の中には、流通するあいだに傷んでしまわないよう、まだ成熟していない青い実の時に収穫してしまうものも多く含まれています。完熟してしまうと日持ちがしなくなり、消費者の手に届く頃には腐敗してしまう恐れがあるからです。

熟す前に収穫したものは、成熟まで樹から養分をたくわえて成熟した実と比べ、甘みや養分・水分量などは比べ物にならないほど差がありますが、多くの消費者はどれがそうなのか分からない、また、どのくらい違うのか知らないのが現状です。その結果、産地の人にとっては“あたりまえ”の、味や果汁がギュッと詰まった“本当の”味を、産地以外の消費者は食べたことがない、知らない、というの状態が広まってきたと言えるでしょう。

   新しい予約販売サイトでは、旬の時期に完熟したフルーツを採れたその日、または1〜2日以内に農家から発送しお客様に届けます。これまでは産地でしか出会えなかった”本物の”味を自宅にいながら味わうことができます。そしてそれは、農家がずっと心の奥で密かに願っていた想い、「採れたての味、びっくりするほど美味しいんだぞ」、「できればこの“本物の”味を、産地以外の人にも食べてもらえたらなぁ」という想いを叶えることでもあるのです。

この予約販売サイトには、他にもいくつかの新規性があります。まず、運営主体が農家・農業法人であることです。これからの農業は生産するだけでなく、自ら商品をブランディングし、販路を開拓していくという流れがますます大きくなっていくことでしょう。メリットとしては、消費者が直接農家とつながれるため、一番よい保存方法は?美味しい食べ方は?農薬の使用量はどのくらい?といった、スーパーでは聞けなかった疑問に農家さんに直接答えてもらうこともできます。

また、地域の果物が多種類そろっているなかから好きなものが選べる頒布会形式になっており、フルーツ好きの方には楽しんでいただけたらと思います。

いままさに、日本の農業は新しい時代に突入しようとしています。「農家と消費者の新しいつながり方」で、これまでは叶えられなかった新たな農業ビジネスの可能性、そしてより豊かな食のスタイルが日本社会に広がっていくことを目指しています。

LoveTechMedia編集部

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