LoveTech Media編集部コメント
我が国で長らく問題となっているフードロス。
いわゆる食べ残しによる食料廃棄である。
食料廃棄量に関しては様々な推計があるが、例えば環境省および農林水産省発表『食品廃棄物等の利用状況等(平成26年度推計)』 によると、食品由来の廃棄物は2775万トンに上るとされている。
ふすまや大豆ミールなど食品以外の用途で再利用される「有価物」889万トンや、食品リサイクル法によって減量される225万トンを考慮しても、その数値は1661万トンにものぼる。
食品由来の廃棄物のうち、まだ安全に食べられる「食品ロス」の総量は約621万トンにものぼっている。
環境省『我が国の食品ロス・食品廃棄物等の利用状況等(平成26年度推計)の公表について』添付資料より
一方飲食店に目を向けると、予約キャンセルや仕込み過ぎに起因する収益性の低さもあげられており、フードロスは人々の“意識”の問題以上に、構造的な課題があることが挙げられる。
年間約 8億人が飢餓など、十分な食料にアクセスできずに苦しんでいる世界の現状に鑑みると、なんとも歯がゆい状況といえるだろう。
そんな事情を背景に、食品ロスの解消と寄付をつなげ、「新たな貢献のかたち」を提案する新サービス「tabekifu(タベキフ)」のβ版が9月13日に予定されている。
通常食品ロスとなってしまう商品を割引価格やお得にユーザーへと提供し、売り上げ金額の一部が寄付にまわされる。
また、売れ残り商品だけではなく通常メニューもユーザーが注文することで、その金額の一部も寄付にまわされる。
さらに、SNSに写真やコメントをアップすると、社会貢献団体への寄付金額がアップするという。
つまりユーザーにとっては、食品ロスにつながるメニューはもちろん、通常メニューの注文も、tabekifu上であれば社会貢献に繋がる、というわけだ。
寄付先は、10の社会貢献団体から選ぶことができるという。
tabekifuサービスページより
もちろん、飲食店や食物販店にとっても、食品ロスの最小化や売り上げの増加のみならず、プロモーション効果やブランディングの一助ともなる。
ヨーロッパではすでに750万ユーザー、15,000店舗以上の参加を実現する同タイプのアプリもある中で、9月13日リリース予定のtabekifuは、世界No. 1のアプリになることを目指していくという。
店舗の費用負担は注文に応じた形となっており、表示箇所の設定等サービス内容によって無料含めた定額プランAおよびBのメニューが用意されている。
tabekifuサービスページより(2019.8.29時点)
β版リリースの翌日である9月14日には、アプリの説明&デモ会が開催される予定でもある。
日時: 2019年9月14日(土)14時30分~16時(受付スタート14時〜)
場所: atlya参宮橋(アトリア) 東京都渋谷区代々木4-50-13(参宮橋駅から徒歩5分)
出演: 坂入代表取締役社長 CEO他(原 千晶は不参加予定)
内容: 坂入の挨拶、アプリの紹介(デモンストレーション有り)
tabekifuに興味のある方は、まずは上のイベントに参加してみるのも良いだろう。
先着20名とのことなので、急いだ方が良い。
以下、リリース内容となります。