記事の要点
・11月下旬に開始予定の農蓄水産物の直接売買マーケットプレイス「OWL(アウル)」において、11月上旬に生産者の農畜水産物登録受付を開始予定。
・全ての参加生産者は「地方自治体の推薦」を受けていることが最大の特徴となっており、消費者は安全・安心で高品質な農畜水産物を購入でき、アウル内でも生産者とチャットを通じて自由にやり取りできるため、生産者は自身が作った農畜水産物の良さをアピールでき、購入を希望する消費者の疑問を解消することも可能となっている。
・9月末の発表から1ヶ月あまりで14自治体がOWLへの参加を表明しており、各自治体が主導して生産者向けに説明会を開催。各自治体と共に生産者に使用方法について直接説明するとともに、希望者に登録用の専用アプリを案内する。
LoveTechポイント
生産物の流通領域において、消費者への販売を「直通」にすることで、より多くの利益が生産者へと還元される仕組みが、LoveTechだと感じます。
生産者は出品料・ツール利用料共に無料でOWLを利用可能とのことで、流通選択肢の一つとして検討されてみてはいかがでしょう。
編集部コメント
ここ数年、AgriTechやMarineTechなど、一次産業領域におけるテクノロジー利用が活発になってきた。
例えば、当メディアでニュース配信しているinahoやルートレック・ネットワークス等AgriTech企業は農作物の収穫および栽培の効率化を実現し、ウミトロンやSalt等のMarineTech企業は養殖の給餌効率化や企業間オープンイノベーションを促進し、高齢化に伴う労働人口の減少といった構造的な課題解決を目指している。
また、上述のような収穫までの領域のみならず、流通領域でのイノベーションも活発だ。
今回発表された、農畜水産物の直接売買マーケットプレイス『OWL(アウル)』もそのひとつ。
オンライン上で生産者が農畜水産物を消費者に直接販売できるウェブプラットフォームであり、全ての参加生産者は「地方自治体の推薦」を受けていることが最大の特徴だ。
そのため、消費者は安全・安心で高品質な農畜水産物を購入でき、アウル内でも生産者とチャットを通じて自由にやり取りできるため、生産者は自身が作った農畜水産物の良さをアピールでき、購入を希望する消費者の疑問を解消することも可能となっている。
さらに、生産者自身が自由に価格設定できるため、従来の販売ルートよりも高い収益率を実現することも可能だ。
提供開始は2019年11月下旬頃を予定しており、登録用の専用アプリ提供を【11月上旬】からスタートさせる予定となっている。
生産者は出品料・ツール利用料共に無料でOWLを利用可能とのことだ。
9月末の発表から1ヶ月あまりで14自治体がOWLへの参加を表明しており、各自治体が主導して生産者向けに説明会を開催。
各自治体と共に生産者に使用方法について直接説明するとともに、希望者に登録用の専用アプリを案内する。
秋田県男鹿市
茨城県境町
香川県観音寺市
香川県東かがわ市
熊本県長洲町
群馬県下仁田町
高知県芸西村
高知県須崎市
佐賀県みやき町
兵庫県市川市
福岡県大木町
宮城県大郷町
宮崎県都農町
山口県萩市
(50音順敬称略)
ちなみに、説明会に参加する生産者はふるさと納税事業に参加する生産者に限定されているため、各自治体が設ける出品基準をクリアしているとうわけだ。
一次産業領域での生産に従事されている方は、11月にサービススタートするOWLも、農蓄水産物流通の選択肢の一つとして利用を検討してみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。