世界の「昆虫食カオスマップ 2019」、昆虫食Webマガジン『BUGS GROOVE』が公開

食/地域/環境

記事の要点

・令和元年10月10日、昆虫食の“今”と“未来の可能性”を発信するWebマガジン「BUGS GROOVE」が創刊。

 

・創刊にあたり、昆虫食によって食料危機に取り組む世界のスタートアップをまとめた『昆虫食カオスマップ2019』を作成。

 

・グルメとしての昆虫食のみならず、ビジネスとしての可能性やトレンド、独自のリサーチ発信など、昆虫食について多角的な視点で記事発信を進めている。

LoveTechポイント

新産業の成長には、適切な専門メディアの存在が不可欠であり、昆虫食を“一過性のトレンド”として消費するのではなく、正しい情報を多角的に発信して啓発を進めていこうとされる点が、LoveTechだと感じます。

LoveTech Mediaでも、学びとして『BUGS GROOVE』のコンテンツを注視していく予定です。

編集部コメント

“昆虫食元年”となった2019年。

 

昆虫食自動販売機をはじめ、国内マスメディアはこぞって“物珍しい”昆虫食特集を開始し、井上咲楽(いのうえさくら)氏という「昆虫食アイドル」の存在含め、様々な切り口でのメディア露出が続いている。

 

またスタートアップ界隈でも、間接昆虫食事業を展開する株式会社ムスカが大いに注目され、総合商社をはじめ、大手企業各社が戦略的提携や出資を発表した。

 

同社については、当メディアでも昨年夏および本年1発目の記事で特集させていただいた。

 

このように、話題になるのは良いことだが、我が国での昆虫食の立ち位置は、言うなれば「ゲテモノ」。

 

「一部の物好きが、ビジュアルの気持ち悪いものを食して話題を集める」といった切り口が、圧倒的に多い印象だ。

 

しかし世界に目を向けると、昆虫食は、将来的に危惧される「世界のタンパク質危機」への対応策の一つであり、栄養価が高く環境に優しい食料として認知されている。

 

※世界のタンパク質危機については以下の記事をご参照

 

乾燥させた昆虫粉末を利用したお菓子やパスタが店頭に並び、レストランでは一流シェフが昆虫料理を手がけるところもある。

 

また、このような世界的な動きの影響で、元々ASEAN地域やアフリカ、南米、そして日本にあった伝統的な昆虫食文化への関心も高まっている。

 

そんな背景から、日本のみならず世界の昆虫食に携わる人達の取り組み、そこに込められた発想や情熱、昆虫食の“今”を発信し、昆虫食の認知や共感を広げ、未来への可能性を探っていくことをミッションに立ち上がったのが、Webマガジン『BUGS GROOVE(バグズグルーヴ)』だ。

 

今年10月10日にオープンしたばかりの新Webマガジンである。

 

グルメとしての昆虫食のみならず、ビジネスとしての可能性やトレンド、独自のリサーチ発信など、昆虫食について多角的な視点で記事発信を進めている。

 

今回発表された「昆虫食カオスマップ 2019」も、同メディアによるリサーチ成果の一つ。

クリックで拡大版を表示

 

縦軸では「日本」と5大州「アジア」「アメリカ」「ヨーロッパ」「アフリカ」「オセアニア」を表示しており、横軸では「養殖」を青、「製造」を緑、「研究・開発」をオレンジ、「販売」を赤、「その他」を紫とカテゴリに応じてそれぞれ色分けして、ビジュアル化している。

 

昨今発表される多くのカオスマップが「カオスになる程に数を網羅できていない」と感じる中、当カオスマップは世界規模で情報を整備しており、非常に良質なカオスマップであると感じる。

「昆虫食って良く聞くけど、どんなものなのか良くわからない」

「ビジネスとしてどこまで魅力的なのか、マスメディアの情報だけだと良くわからない」

 

そんなイメージをお持ちの方は、先月リリースされた『BUGS GROOVE』を要チェックだ。

 

LoveTech Mediaでも、学びとして同マガジンのコンテンツを注視していく予定だ。

 

以下、昆虫食専門Webマガジン『BUGS GROOVE』となります。

 

LoveTechMedia編集部

「”愛”に寄りテクノロジー」という切り口で、社会課題を中心に、人々をエンパワメントするようなサービスやプロダクトを発信しています。

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