記事の要点
・ローカルフードサイクリング株式会社が、“都会”の自宅でも気軽に利用し家庭の生ごみをなくすことができるコンポスト、「LFCコンポスト」の発売を開始。
・同社の22年に渡る研究結果に基づいて厳選された、臭いが出にくい素材をゴールデン比率で配合しているので、これまで大きな課題となっていた“臭い問題”を最小限に留めることができる。また、外地となるバッグはペットボトル・廃プラスチックの再生生地をオーダーメイドしたものとなっており、外からの侵入を防ぐ非水ファスナーを使用している。よって、従来のコンポストで問題となりやすかった虫の予防にも貢献してくれる。
・該当の袋をベランダなどに設置し、コンポストを開き紙袋の中に基材をセット。紙袋の上端を2、3回折り込み洗濯バサミなどで閉じれば準備完了。あとは、1日300gを目安に生ごみをコンポストの真ん中に投入し、基材を被せるようにかき混ぜ、終わったら袋を先ほどと同様にしっかり閉じる。これを繰り返すことで、最短で1.5ヶ月程度から良質な堆肥を作ることが可能となっている。
LoveTechポイント
「家庭の生ごみを活かす」といっても、手間がかかってなかなか着手できないものです。例えば従来の家庭用コンポストを利用しようとしても、防虫脱臭剤などを個別に購入するなど、虫が沸かないための対策を講じるだけで一苦労でした。
今回発表された「LFCコンポスト」はそのあたりの設計がなされており、手軽に資源循環を創出しながら家庭菜園等を楽しめる点で、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
古くから農業等シーンで利用されてきたコンポスト。枯れ葉や“生ごみ”といった有機物を、微生物や菌の力で分解発酵させて生成する「堆肥(たいひ)」である。バケツ型・樽型・木箱型・ゴミ箱型など、様々な形のコンポスターが畑のかたわらに置いてあるのをご存知の方も多いだろう。
このコンポストを、“都会”の自宅でも気軽に利用できる製品「LFCコンポスト」が誕生した。
開発したのはローカルフードサイクリング株式会社。背景にあるのは、都市部における生ごみの「もったいない」である。
都市で生活する人たちは、日々の忙しさに追われスーパーやコンビニで食を調達し、食べ残しや調理くずはごみとして処分し、そのほとんどが焼却されている。
少々古いデータだが、ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)が2004年に発表したデータによると、日本の家庭からは年間約1,000万トンの生ごみが出ているという。これは、我が国で一年間に食べられている米と同じ量である。
この廃棄される生ごみに対してコンポストを利用すれば、生ごみ自体も減るし、そこから排出される二酸化炭素の量も削減されるというわけだ。
「じゃあ今まで何で製品化されなかったの?」という疑問が出てくるが、従来のコンポストは容積が大きく、また虫や臭いが発生してしまい、都市部に暮らす人たちにとっては取り入れるのが難しいものであった。
それに対し「LFCコンポスト」では、同社の22年に渡る研究結果に基づいて厳選された、臭いが出にくい素材をゴールデン比率で配合しているので、これまで大きな課題となっていた臭い問題を最小限に留めることができるという。
また、外地となるバッグはペットボトル・廃プラスチックの再生生地をオーダーメイドしたものとなっており、外からの侵入を防ぐ非水ファスナーを使用している。よって、従来のコンポストで問題となりやすかった虫の予防にも貢献してくれるという。
さらには、バッグの中身となる紙袋は生分解性のものを使用しており、コンポストの快適な水分調整をサポートしてくれる。
始め方は簡単。
該当の袋をベランダなどに設置し、コンポストを開き紙袋の中に基材をセット。紙袋の上端を2、3回折り込み洗濯バサミなどで閉じれば準備完了だ。
あとは、1日300gを目安に生ごみをコンポストの真ん中に投入し、基材を被せるようにかき混ぜ、終わったら袋を先ほどと同様にしっかり閉じる。
出典:ローカルフードサイクリング株式会社ホームページ素材より作成
これを繰り返すことで、最短で1.5ヶ月程度から良質な堆肥を作ることが可能となっている。
この「LFCコンポスト」、単品購入は2,980円、定期購入を選択すると1,380円(いずれも税抜価格)で購入可能だ。定期といっても、その期間は自分で設定できる。
また、コンポスト初心者でも無理なく始められるよう、3週間生ごみを投入し、2週間熟成したら堆肥ができあがるコンポストのお試しセット「コンポストチャレンジ」も同時リリースされている。価格は「LFCコンポスト」と同じく2,980円で利用可能であり、こちらは屋内でも利用可能となっているという。
都市型の資源循環を創出することはもちろん、生ごみが不要なものというイメージを覆し、「循環」の概念を啓発する役割も担うことが期待されるプロダクトである。
自宅でスモールスタートできる持続可能な資源循環を実施してみたい方は、試しにまずは、「コンポストチャレンジ」からスタートしてみても良いかもしれない。
以下、リリース内容となります。