LoveTech Media編集部コメント
VRをはじめとするソリューションやAIエンジンを提供するテクノロジーカンパニーのジョリーグッドが、介護に関わる事業者・施設・団体向けに、介護職員の「現場力」をVRで教育できる介護研修VRサービス「ケアブル」を発表した。
ケアブルとは“CareVR”のこと。
現在日本では、介護職員の約7割、訪問介護員の約8割が人手不足に悩まされており、この原因の一つに、新人スタッフの教育が満足に実施できていない「育成環境不足」があるという。
介護現場における教育では、スムーズな体位交換や安全な移動・移乗の介助といった「身体に覚えさせる技術」のほか、利用者の状況を正確に察知する洞察力や課題解決力、自分のコンディションを俯瞰して判断する力など、総合現場力が必要となってくる。
しかし、これらをトータルでOJT含め教育カリキュラムに組み込めている現場は多くなく、結果として離職等に繋がってしまうことが想定される。
そんな背景の中ケアブルでは、介護職員と被介護者、両方の立場を当事者目線でVR体験することで、現場力を事前トレーニングすることができる。
介護をしている職員目線で日常の中にある危険を察知する「危険予知」や、被介護者目線で介護職員の対応のポイントを体験できる「認知症理解」などのコンテンツなど、20以上の介護現場体験VRが揃っている。
現実の介護現場を高精度VR化し、当事者目線で体験することで、介護の初任者に必要な「現場対応力」を育成できる設計ということだ。
また、1対1のシステムだけでなく、同社が開発する集合VR研修ソリューション「GuruVR Multi Seminar(グルブイアール・マルチセミナー)」により、1対多の集合研修も可能だ。
講師が一斉に受講者のVRを操作できるだけでなく、トレーニング中の視点を解析して受講者の理解度をスコア化してくれるので、より最適な育成環境の提供が可能になるという。
さらに、介護研修VRの他に、採用イベントなどで応募率をアップする「介護採用VR」と、全国各地の観光地などのVR旅行を通して被介護者のリハビリやレクリエーションイベントなどに活用できる「回想法リハビリVR」も合わせて提供するという。
同社ではこの他にも、今年3月には発達障害支援機関向けソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)を発表するなど、現場の生活に困難を抱える人々に対するソーシャルグッドなプロダクトを次々と開発している。
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介護職員の現場力を最新テクノロジーでアップデートさせたい施設担当者は、要確認である。
※VRゴーグル、講師用タブレット分の費用は含まれず、50,000円からの初期費用が別途必要。
以下、リリース内容となります。