臨床ゲノム情報ゲートウェイ「AmeliCure」が本格稼働、ゲノム医療での創薬・治験の加速化に期待

医療/福祉

LoveTech Media編集部コメント

ゲノム医療における創薬研究と症例分析の加速化を実現する、世界初の臨床ゲノム情報ゲートウェイシステム「AmeliCure」(アメリキュア)が本格提供を開始した。

 

臨床ゲノム情報ゲートウェイとはどういうことか。

 

これまで、院内における症例データや臨床ゲノム情報などは、当然ながら病院ごとの管理となっていた。

 

そのため、製薬会社や試験会社等は個別に病院と交渉する必要があり、創薬・治験の効率が良いとは言えなかった。また病院サイドにとってみても、個人情報を含むデータが院外に出ることに、心理的な抵抗がある状況であった。

 

さらに、個別の病院ではデータ量そのものも少ないので、希少疾患の適切な治療ができないことが、大きな課題となっている。

 

そんな背景から生まれたアメリキュアは、医療機関内に臨床ゲノム情報を蓄積させ、複数の医療機関を横断した情報共有を実現するプラットフォームである。

 

症例データや臨床ゲノム情報など、情報の所有権は医療機関に帰属させたまま、多数の利用者が、匿名加工された臨床ゲノム情報を利用できるゲートウェイとなっており、「臨床ゲノム情報の利活用ができない」という課題を解決する。これにより、過去の症例情報から最適な診断や治療法を導き出すことや、画期的な新薬を効率的な開発を可能とするという。

 

医療機関にとっては蓄積した過去の症例情報からゲノム情報を層別化することで、最適な診断や治療法を導き出し、患者に提供することができる。具体的には、個人の体質にあった治療や薬剤選択が可能となり、副作用の低減や治療期間の短縮、さらには医療費を低減させる効果が期待される。

 

また、製薬企業や治験関連企業は、院外から統計情報データベースにアクセスすることで、画期的な新薬の開発や治験の効率化、副作用の分析をすることが可能となる。

 

このAmeliCureを開発・提供するアメリエフ株式会社は、同日に、創薬研究パートナーとして精神疾患創薬ベンチャーである株式会社RESVOとの協業開始も発表しており、精神疾患領域における創薬研究の加速化も目指している。

 

同社は、2009年の創業以来、基礎研究・医療分野において生命情報統合解析プラットフォームを提供する生命情報解析のリーディングカンパニーであり、一人ひとりの遺伝的特性に合わせたゲノム医療の普及を目指し、病院内で実施する網羅的遺伝子検査に情報解析技術を提供する唯一の企業として、ビジネスを展開している。

2019年7月現在、AmeliCureは9施設に導入されており、2021年までに導入施設数100施設を目指して、改良を進めていくということで、これまでにない新しいアプローチによる医薬産業の活性化に期待したい。

 

以下、リリース内容となります。

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