摂食障害の臨床研究が国府台病院で開始、臨床ツールに 「オンライン診療ポケットドクター」採択

医療/福祉

LoveTech Media編集部コメント

近年、心療内科、小児科、精神科外来で増加している「摂食障害」。

 

体型や体重への強いこだわりがあり、体重増加を防ぐために食事量の制限、自己嘔吐や不適切な下剤の使用といった行動を伴う症状である。

 

「拒食症」といわれる神経性やせ症と「過食症」といわれる神経性過食症及び過食性障害とに大別され、患者の90〜95%は女性であると言われている(厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より)。

 

摂食障害は「食行動異常の疾患」と思われがちだが、その背後には心理的な問題が潜在しているため、患者支援には、食行動の異常に伴う低体重への内科的診療のみならず、心の問題への精神科的診療も必要となる。

 

つまり、患者は精神科と内科の二つの診療科を選択する必要があり、受診先に難渋しているのが現状だ。

 

医療機関サイドでもこれまで連携方法を模索してきたが、必ずしもスムーズに進んでいない状況なのである。

 

そんな背景の中、国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院(以下、国府台病院)では、最新テクノロジーを活用して摂食障害患者へのオンライン診療臨床研究を開始する。

 

具体的には、今年7月から2~4週間に一度の割合で、外来通院中の摂食障害患者で同意の得られた患者を対象に、A群(例:月に1回の外来通院及び月に一度のオンライン診療)とB群(例:月に2回の外来通院)にランダムで分けて診療を行い、「医療連携をスムーズにすすめるツールとして、オンライン診療は通常の治療と比べ非劣性である」と言うことを検証すると言う。

 

ここで、A群へのオンライン診療実施のために、スマートフォンやタブレットでの遠隔診療を実現する「オンライン診療ポケットドクター」が臨床ツールとして活用されることも発表された。

 

「ポケットドクター」とは、AI・IoT・ビッグデータプラットフォーム等を提供するオプティムの持つリモートマネジメントテクノロジーと、医療情報のプラットフォームを提供するMRTが培ってきた医療情報および医師、医療機関のネットワークを組み合わせ、医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービス。

 

オンライン診療における診療予約から決済までの一連の流れをスマートフォン・タブレット上で実現できる「オンライン診療ポケットドクター」と、医師への相談時間を予約し全国にいる各専門医に遠隔で健康相談を行える「健康相談ポケットドクター」の二つのサービスを提供している。

 

今回は前者のシステムを活用するというわけだ。

 

本研究は2022年3月まで実施する予定であり、研究終了後は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)での報告や摂食障害学会などの学会で発表を行う予定だと言う。

 

医師不足による医療機関・医師の地域偏在加速が予想される中、オンライン診療へのニーズはますます高まっていくだろう。

 

今回の摂食障害患者へのオンライン診療臨床研究の成果発表が、今から楽しみだ。

 

以下、リリース内容となります。

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