記事の要点
・エムスリーが、重い疾病に罹患している患者の「やりたいこと」をかなえるプロジェクト『CaNoW』を発表
・200名超のCaNoW登録看護師・介護士によるサポートによりプランを実現させる
・3年で1,000人の患者の願いをかなえることが目標
LoveTechポイント
エムスリーがこれまで培ってきた看護師・介護士との強いネットワークを通じた患者の人生に寄り添うサービスとして、非常にLoveTechな取り組みと感じます。
多くの患者さんに認知してもらいたいものです。
編集部コメント
重い疾病、例えば “がん”は、生涯2人に1人が罹患し、3人に1人の死因となる「国民病」といわれている。
多くの方は「がんになったから終わり」と考えてしまうが、5年生存率は平均62% と決して低くはなく、「がんと共存しながら生きていく」ことが求められる。
病に向き合う姿勢は結果的に治療の効果にも影響することがわかっており、国立がん研究センターや東京大などの共同チームの調査によると、問題に前向きに対処する人は、そうでない人に比べ、がんを発症するリスクに差はないものの、 がんで死亡するリスクが15% 小さくなるという結果が得られている(※)。
※国立がん研究センターや東京大などの共同チームががんではない50~79歳の男女約5万5千人を平均9年余り追跡。「前向き」「逃避型」「特に定まっていない」などという態度の違いや、特定の行動パターンによって、がんの発症や死亡のリスクに違いがあるかを調べた。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26720912)
そんな背景から、医療情報専門サイトm3.com等を運営するエムスリー株式会社が、がんなど重い疾病に罹患されている患者の「やりたいこと」をかなえるプロジェクト『CaNoW』(カナウ)を開始すると発表した。
CaNoWでは、医療資格をもつプランナーが患者の希望を最大限優先し、安全性の確保や医療連携なども含めて「やりたいこと」の実現までをプランニング。
医師による見守り・緊急時の支援体制に加え、200名超のCaNoW登録看護師・介護士によるサポートによりプラン実現を目指すという。
「生まれ育った場所にもう1度行きたい」
「子供の結婚式に参加したい」
「東京オリンピックを観戦したい」
「がんで苦しんでいる患者さんを自分なりにサポートしたい」
こんな願いを実現させる本プロジェクトのサポートメンバー(看護師・介護士等)は、登録者数50万人以上にものぼる「m3.com」サイトから厳選されており、看護師・介護士との強いネットワークを持つエムスリーだからこそ実現できるプロジェクトとなっている。
また、今回のプロジェクト発足にあたり、映画「最高の人生の見つけ方」(出演者:吉永小百合、天海祐希など)タイアップ企画として、10名の患者の願いを無料で叶えるというキャンペーンも開始している。
詳細は以下をご覧いただきたい。
CaNoWでは、患者やそのご家族の方が費用負担するだけではなく、がんなど重い病気の患者をサポートしたいと考える企業からの協賛も得ながら、今後3年間で1,000人超の願いを叶えていくための環境作りを目指すとのこと。
「病気で死んでしまうかもしれない」
「事業に失敗してお金がなくなってしまうかもしれない」
「この仕事を成功させないと上司に怒られるかもしれない」
病気に限らず、このような未来への悲観的なイメージは、ただの妄想である。
大事なことは、「今この瞬間」を楽しみながら生きることだと、筆者は考える。
CaNoWは、そんな「今この瞬間」を楽しく生きるための処方箋とも言えるだろう。
重い疾病に罹患されて、人生に絶望されている患者の方がいらっしゃっるならば、試しにご家族と相談の上、この『CaNoW』を検討してみてはいかがでしょう。
絶望以外の新しい道しるべが見つかるかもしれない。
以下、リリース内容となります。