記事の要点
・LINEとエムスリーの共同出資により設立された合弁会社・LINEヘルスケア株式会社が、いつでも医師とLINEでつながるオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」のiOS提供開始が発表。
・チャット形式で医師に相談できる「いますぐ相談する(相談を予約する)」と、テキストメッセージ形式で詳しく医師に相談できる「あとから回答をもらう」という、計2種類のオンライン健康相談をスタートする。
・2020年1月19日(日)までの期間限定で、「いますぐ相談する」「相談を予約する」「あとから回答をもらう」で相談を開始した人先着1,000名(相談終了後アンケートへの回答が必要)に、999円相当のLINE Pay残高をプレゼント中。
LoveTechポイント
日常生活と医療業界それぞれにおける国内最大手プラットフォームが手を組んだニュースに衝撃を受けたのが、ちょうど1年前です。
医療従事者と患者、双方の課題を解決しながら拡張性ある医療プラットフォームを目指しており、また業界のデファクトスタンダードになるためのユーザーデータ基盤がある程度整備されている点が、LoveTechでありパワフルだと感じます。
編集部コメント
2019年1月8日、人々のコミュニケーションインフラとなっているLINEと、医療従事者専門サイト「m3.com」を運営するエムスリーが、LINEヘルスケア株式会社という新合弁会社の設立を発表した。
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それから1年後となる2020年1月7日、同社より、いつでも医師とLINEでつながるオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」のiOS提供開始が発表された。Android版は2019年12月に公開されている。
チャット形式で医師に相談できる「いますぐ相談する(相談を予約する)」と、テキストメッセージ形式で詳しく医師に相談できる「あとから回答をもらう」という、計2種類のオンライン健康相談をスタートするという。
前者はその名の通り、「この症状、病気かな?」 「病院に行くレベルの症状なのかな?」という不安がある方向けのもの。病院にいくべきか含めてすぐに相談したい場合はこちらだ。
また後者は、時間をかけて相談したい人向けのもの。「日常生活で健康上の悩みがある」「調べた知識に疑問をもっている」「不妊について」など、継続的な相談のある方はこちらの利用となる。
現状の対応診療科は「内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科」であり、今後順次拡大していく予定だという。24時間365日対応であり、「いますぐ相談する」は30分2,000円(税込)、「あとから回答をもらう」は48時間1000文字までで1,000円(税込)となっている。
こちらはあくまで、β版提供時の価格である。
もちろん、相談は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の遠隔健康医療相談(医師)の範囲で実施するものとなっている。。
遠隔医療の一形態として2018年の診療報酬改定でオンライン診療料が新設され、また2019年11月にスマートフォン等を使ったオンライン服薬指導を条件付きで解禁することを盛り込んだ医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の改正が可決・成立されるなど、医療のIT化が進む中、今回のLINEヘルスケアによるサービスリリースは、「医療など専門性の高い分野の情報については、まずは専門家に相談してほしい」と考える医療従事者と、地方の医師不足や高齢化社会による患者数増加、医療機関での待ち時間の増加によって物理的な通院に抵抗および障壁のある方、双方の課題を解決するプラットフォームとなりそうだ。
現在、2020年1月19日(日)までの期間限定で、「いますぐ相談する」「相談を予約する」「あとから回答をもらう」で相談を開始した人先着1,000名(相談終了後アンケートへの回答が必要)に、999円相当のLINE Pay残高をプレゼントしている。
つまり、「あとから回答をもらう」で相談をした場合、実質1円で相談できるというわけだ。
これを機会に、予防医療につながる健康状態の把握を初めて見ても良いかもしれない。
LINEヘルスケア(β版)
以下、リリース内容となります。