MENU
  • Love
  • Tech&Biz
  • Art
  • FinTech&Crypto
  • Startup
  • Robot(Coming soon)
LoveTechMedia - ラブテックメディア
  • Love
  • Tech&Biz
  • Art
  • FinTech&Crypto
  • Startup
  • Robot(Coming soon)
LoveTechMedia - ラブテックメディア
  • Love
  • Tech&Biz
  • Art
  • FinTech&Crypto
  • Startup
  • Robot(Coming soon)
  1. ホーム
  2. ニュース一覧
  3. 医療/福祉
  4. 精神疾患向けVRデジタル治療で世界をリード。BiPSEEが総額2.5億円の資金調達を実施

精神疾患向けVRデジタル治療で世界をリード。BiPSEEが総額2.5億円の資金調達を実施

2021 10/08
医療/福祉
LoveTechMedia編集部

記事の要点

・精神疾患向けに、VRを用いた新たな治療手法を開発している株式会社BiPSEEが、Beyond Next Venturesをリード投資家として、ANRI、Scrum Venturesを引受先とする第三者割当増資により2.5億円の調達を実施。

 

・同社が研究開発から製造販売までを行う「VRデジタル治療薬」は、VRを用いることで患者の心理に対して働きかける治療アプローチを通じて、これまで治療しきれなかった多くの疾患を治すことができる可能性を持った革新的な治療ツール。

 

・今回資金した調達により、うつ病患者向けのVRデジタル治療薬の開発および臨床試験を更に進め、VRデジタル治療の実現を目指す。

編集部コメント

精神疾患向けに、VRを用いた新たな治療手法を開発している株式会社BiPSEEが、Beyond Next Venturesをリード投資家として、ANRI、Scrum Venturesを引受先とする第三者割当増資により2.5億円の調達を実施した。

 

BiPSEEは、2017年に心療内科医によって設立されたMedTechスタートアップ。「VRでひと本来が持っている『力』を引き出し、高める」ことを目指し、VR技術と医学的エビデンスに基づいた精神疾患治療向けの「VRデジタル治療薬」の研究開発から製造販売までを行っている。

 

VRデジタル治療薬とは、プログラム医療機器(※)の一種で、VRを用い患者の心理に対して働きかける治療アプローチだ。

※プログラム医療機器:スマホアプリやVRなどデジタルツールを用いて疾患を治療する医療機器の総称。プログラム医療機器は海外ではSaMD(Software as a Meidical Device)、DTx(Digital Therapeutics)と呼ばれ、従来は治療が難しかった疾患を治す可能性を秘めた最新治療として、国内外で注目を集めている

 

従来の治療方法と比べ、患者の能動的な治療への参加を促すことができ、治療側の力量により治療効果や経過の差異が生じるメンタル領域において、世界中いつでも・どこからでも均一に質の高い医療サービスへのアクセスが可能となる。また、医薬品や医療機器と比べて、極めて高い費用対効果を実現できるといったメリットもあるという。

 

その第一弾として提供を開始したのが、2018年7月から「怖くない、痛くない治療」の実現をサポートする「BiPSEE歯科VRシリーズ」だ。

 

子どもの歯科受診には、(1)来院すること、(2)待合室で待つこと、(3)治療室に入ること、(4)処置・治療を受けること、という「4つのハードル」がある。

 

BiPSEE歯科VRシリーズでは、それぞれのハードルをこどもが無理なく乗り越えることができるよう、来院前に歯医者や歯科医院の様子をVRで体験するなど、4種類のVRサービスが含まれている。

 

このように、既存の医薬品や医療機器と異なり、「こころの領域」へのアプローチを行うVRデジタル治療薬は、これまで治療しきれなかった多くの疾患を治すことが期待される治療ツールだが、とくに精神疾患の分野での活用に熱い視線が寄せられている。

 

精神疾患の治療では、習慣化した思考や行動などにも焦点を当てた治療が求められており、アメリカでは既にデジタル治療薬は注意欠陥多動性障害(ADHD)などの神経疾患領域で製品開発・実用化が進んでいるという。

 

一方、うつ病は日本でも患者数が増加傾向にあるものの、抗うつ薬や認知行動療法などの既存の治療法では不十分な点もあり、大きな社会課題となっている領域だ。

 

そこでBiPSEEは、治療対象としてネガティブな感情や事柄に対して繰り返し考えてしまう「反すう」という症状に着目。反すうは、うつ病をはじめとする疾患横断的な症状であり、増悪の要因ともなっていることが分かっている。

 

BiPSEEのVRデジタル治療薬では、VR空間での没入やインタラクションにより、反すうを抑制するために必要な自己肯定感の醸成を可能であるとし、現在、高知大学医学部と共同研究を実施、同病院で臨床試験を進めて行く予定だ。

左から、BiPSEE社 代表取締役 松村雅代、高知工科大学 繁桝博昭教授、高知大学医学部長 菅沼成文教授、高知県立大学 神原咲子特任教授、Psychic VR Lab社 代表取締役 山口征浩氏

 

 

今回調達した資金は、このうつ病患者向けのVRデジタル治療薬の開発、および臨床試験を更に進め、VRデジタル治療の実現を目指すために活用するとのこと。

 

VRデジタル治療の普及により、高騰する医療費や医療格差問題など医療課題に対するソリューションを生み出すことができ、世界的にも黎明期であるプログラム医療機器分野において、日本が世界をリードすることが期待できる話だ。

 

精神疾患に対する社会的な理解が少しずつ進む一方、実際の治療法には長らくブレイクスルーが起こっていない。同社のVRデジタル治療薬が、そのきっかけになることを期待する。

 

医療/福祉
LoveTech MedTech VRデジタル治療 ラブテック 株式会社BiPSEE 資金調達

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Follow @LoveTechMediaJ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • 考える余白を残す「エシカルコンビニ」、初の常設店舗が阪神梅田本店にオープン
  • パーパスがあってこそ、データの活かし方も見えてくる 〜金融DXサミット Report3

この記事を書いた人

LoveTechMedia編集部のアバター LoveTechMedia編集部

愛とテクノロジーの探究を通じて、私たち一人ひとりがより自律的かつウェルビーイングな生活へと近づけるよう、情報発信してまいります。

この著者の記事一覧へ

関連記事

  • 循環器領域のDtoDサービス「心不全相談 ハトミルさん」に心電図サポート機能が追加
    2022-01-21
  • ユカイ工学 × RIZAP × JDSC、「健康寿命の延伸」をテーマに実証実験で協業開始
    2022-01-20
  • ピルの意識調査「Shift P白書2021」、正しい知識の啓発等を目的にエムティーアイらが公開
    2021-12-07
  • 難病者の「働く」を考える。両育わーるどが「難病者の社会参加白書」を無償公開
    2021-11-10
  • 自費訪問介護マッチングサービス展開のクラウドケアが総額1.1億円調達を発表。初の外部から資金調達
    2021-11-04
  • ロジック × 金沢工業大学の共同研究「AI介護計画書」、介護記録ソフトのCare-wingに実装
    2021-10-19
  • 介護の受け手と担い手、双方が電話/LINEで相談できる。「みーつけあ介護相談」の提供がスタート
    2021-09-24
  • AI新薬開発のMOLCUREが総額8億円の資金調達を実施。大手製薬との共同創薬事業を加速
    2021-09-16
メディアパートナーイベント


B面サイト

過去特集
  • 運営会社
  • プライバシーポリシー(個人情報保護方針)
  • お問い合わせ

© LoveTech Media - ラブテックメディア.

目次