記事の要点
・国産ジビエを使ったペットフードを販売する株式会社Foremaが、2019年12月より、広島県安芸太田町の廃校(津浪小学校)に「配送センター」を開設予定。
・安芸太田町に配送拠点を置くことで、雇用創出や人口流出の抑制、地元物産の売上拡大など、過疎地の地域活性を目指す。
・多くは破棄される害獣の肉を活用する事業を創出し、そこで循環する資金を使って、一度は役割を全うした廃校を再活用して地域を盛り上げる、というエコシステムを構築。
LoveTechポイント
害獣対策、地域活性、そしてペット食の安心・安全という、ステークホルダー全員が喜ぶモデルがとてもLoveTechだと感じます。
物流テクノロジーが発達した現代からこそ、廃校を配送センターとして再利用することができるのだと実感します。
編集部コメント
ペット用ジビエ食材(鹿/猪)のサブスクリプションサービス「ペットさん定期便」を展開する株式会社Foremaが、今年12月、広島県安芸太田町の廃校に「配送センター」を開設することを発表した。
「ペットさん定期便」といえば、⽉額3,490 円〜で天然・無添加・良質な国産ジビエ(野⽣の⿅/猪のお⾁)が毎月届くというもの。
昨今、鹿や猪などの“害獣”による農作物被害が年間200億円を超えており、これらの被害を食い止めるために駆除された野生の鹿や猪は年間で計83万頭を超えている一方で、残ったジビエ食材としての鹿肉や猪肉は、販路の問題から活用があまり進んでいない現状があるからこそ、そこに光を当てるLoveTechなサービスと言える。
農村が抱える課題は、害獣被害だけではない。そう、過疎化である。
今回、同社の新たな配送センターを開設した場所は、やはり過疎化が進む広島県安芸太田町の廃校、津浪(つなみ)小学校。
校舎の活用方法を模索していた安芸太田町と話し合いを重ねられ、以下のような過疎地活性の効果に期待し、物流拠点としての整備が進むこととなった。
- 雇用を創出し、同町の人口流出の抑制、Uターン・Iターン促進
- 同町産直市場との協働、当社のノウハウ提供による地元物産の売上拡大
- 自然豊かな過疎地で、若者が存分に能力を生かし、情熱を注げる事業を創る
もちろん、「ペットさん定期便」が軌道に乗り始め、一定の物流が定期的に発生していることも大きな要因となっている。
多くは破棄される害獣の肉を活用する事業を創出し、そこで循環する資金を使って、一度は役割を全うした廃校を再活用して地域を盛り上げる。
とても良い感じのエコシステムである。
廃校センターからは今年12月より、全国への商品発送を開始するという。
愛猫・愛犬とともに暮らしている方は、このエコな仕組みで流通するジビエ食材を試してみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。