記事の要点
・ママ向けアプリ「ママリ」提供のコネヒト株式会社が、ママ向け転職支援サイト「ママRework」を開設。
・大きな特徴として、応募時や面接時、入社後など各フェーズでママが抱えがちな課題に着目した解決策「ママリプロセス」を導入。例えば、「子育てをしながら、履歴書や証明写真を準備すること」への負担を軽減すべく、応募プロセスは「WEB応募時の履歴書送付不要」とし、スピード感のある選考方法を実現している。
・「ママRework」初の販売代理店契約は、株式会社ネオキャリアが締結。人材領域において豊富な知見を持つ同社が、ママと求人企業のマッチング拡大を目指す
LoveTechポイント
転職活動時や入社前後でママが抱えがちは課題解決に着目した「ママリプロセス」という独自のサービス設計をしていることがLoveTechだと思います。
新型コロナウイルスによって求人市場自体の見通しは立てづらくなっている一方で、在宅勤務の普及など、これまで定着しきれていなかった新しい働き方が急速に普及しており、制約を抱えやすい子育て層の活躍の場が広げやすい局面でもあるでしょう。
編集部コメント
ママ向けアプリ「ママリ」を提供しているコネヒト株式会社は、3月23日に働く一歩を踏み出そうとしているママを応援する求人サイト「ママRework」をオープンした。
ママを応援する求人サイト「ママRework」
昨年、11,247名のママリユーザー向けに「家族に関する全国調査2019」を実施し、その中で多くの声としてあがった「家計の悩み」を解決すべく立ち上がった、同社として初めての求人サイトである。
ママリというブランドを活かしたサービスであるのはもちろん、その最大の特徴は、ママが一歩を踏み出しやすいような応募プロセスにあるという。
その名も「ママリプロセス」。
例えば、「子育てをしながら、履歴書や証明写真を準備すること」への負担を軽減すべく、応募プロセスは「WEB応募時の履歴書送付不要」とし、スピード感のある選考方法を実現している。
応募時や面接時、入社後など各フェーズでママが抱えがちな課題に着目した解決策というわけだ。
求職者向けの事前会員登録は3月2日から開始。現時点では300名近い会員登録があり、2020年度内に20,000名の会員獲得を目指すという。
また、求人企業の掲載件数は半年以内に1,000件の求人企業掲載を目標に据え、求職者と求人企業とのマッチングを図っていく。
我が国の経済成長が鈍化している中、昨今の新型コロナショックの影響で、各家庭の「家計の悩み」にますます拍車がかかるのは明白だ。
上述の「家族に関する全国調査2019」によると、理想とする子どもの数を持てない理由として約50%のママが「経済的な理由」と回答している。
一方で、本アンケート回答者の約93%のママは、正社員やパート・アルバイトなどの就業経験があるという。
ゆえに、現在の就業形態が「無職・家事」の回答者のうち「すぐにでも働きたい」「しばらく間をおいてから働きたい」「とくに時期の希望はないがいずれ働きたい」といった働きたい意向を示したママは9割以上にものぼり、家計の悩みを解決する手段のひとつが「ママの就業」にあることが推測ができる。
では、現在の求人市場はどうか。
厚生労働省の発表データによると、令和2年1月の有効求人倍率は1.49倍、新規求人倍率は2.04倍と発表している。いずれも前月に対して減少しており、当面の間は新型コロナウイルスの影響等を受け、採用市場の見通しが立てづらい状況が続くことが想像されものの、人口減少・高齢化に直面する日本経済の構造を考えると、中長期的にも慢性的な人手不足という状態は変わらないだろう。
画像引用:厚労省「一般職業紹介状況(令和2年1月分)について」より
このような背景から、人手不足を補うべく、ハイスキルやビジネスキャリアを有しながらも、出産・育児等の事由で仕事から離れていたママに着目する企業も少なくない。両立支援に取り組む企業のPRや、週3勤務や時短でも経験・スキルを活かせる求人を目にする機会も増えてきたように思う。
ママの3人に1人が利用しているという調査結果(※)もある「ママリ」発の求人サイトは、数あるママ向け・女性向け転職支援サービスの中でいかに独自性を開拓していくのか。
※「ママリ」内の出産予定日を設定したユーザー数と、厚生労働省発表「人口動態統計」の出生数から算出。
まずは最初の販売代理店契約として、株式会社ネオキャリアとの締結が発表されている。ネオキャリアは、新卒・中途のキャリアコンサルティングから、介護や保育といった専門領域の就職・転職支援など、人材領域において豊富な知見を持つ企業だ。
両社がそれぞれの領域で強みを持つネットワークを活かし、ママと求人企業のマッチング拡大が加速することが期待される。
以下、リリース内容となります。