オフィス内に「自然の風」を循環させる。オカムラ × ダイキン工業の共創プロダクトが発表

家族/仕事

記事の要点

・ダイキン工業とオカムラが、自然の風を再現する大型送風機「ウィンドユニット」を共同で開発。

 

・ダイキン工業が開発した自然の風を再現する大型送風機「Wind Creator」を、オフィス向けソリューションを強みとするオカムラが展開する家具シリーズ「Lives(ライブス)」のシェルフに組み込み、自然の風が吹き抜ける送風ユニットとして新規開発。

 

・株式会社point0が運営する、「未来のオフィス空間」を実現していくための会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」での実証を経て、同プロジェクトから初の商品化へと至った。

編集部コメント

空調メーカーのダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)と、オフィス向けソリューションを強みとする株式会社オカムラが、オフィス等空間での使用を想定した自然の風を再現する大型送風機「ウィンドユニット」を共同で開発した。

 

共創のきっかけとなったのは、2018年にダイキンが立ち上げた、空間をつなぐ協創プラットフォーム「CRESNECT」だ。これは、空調機から得られるさまざまなデータや、各パートナー企業が持つデータやノウハウを蓄積し、活用しながら、空間にまつわる新たな価値やサービスを創出していくためのオープンデータプラットフォームである。

 

2018年2月、ダイキンの社員2名の思いから始まった本取り組みは、同年7月には業界の垣根を超えた6社にまで波及し、そのまま共同でのプレス発表を実現。2019年7月には、「働く空間の価値」を創出するオープン・イノベーションの加速化を目的に、第一弾プロジェクトであるコワーキングスペース「point 0 marunouchi」を開始している。

 

point 0 marunouchiでは、「働く」を再定義することを共通のキーワードに、業界や領域を越えた大企業が集結。各社が保有する最新の技術やデータ、ノウハウを融合し、AIやIoTを駆使して創り出した空間コンテンツを利用者に体感してもらうことで、健康で快適に働けるオフィス空間づくりに向けた実証実験を行えることが大きなコンセプトとなっている。2021年11月現在、プロジェクトに参画する企業は20社に上り、協創/共創の幅は拡大中だ。

 

今回のウィンドユニットは、このpoint 0 marunouchiに設置された「Wind Creator」と呼ばれる試作品をベースに、オフィス利用者の声を集めながら開発を進めたものだという。

 

Wind Creatorは、ダイキンが自然の風が持つ快適性に着目したことから2017年に構想がスタートしたもの。

 

自然な風というものは外にいるとなんてことなく日々感じているものだろうが、これを人工的に再現しようとすると、案外難しい。扇風機等の狭い範囲に吹く風だと、なかなか再現には至らないのだ。そこで同社は、全国の著名な避暑地8カ所で自然の風のデータを収集して解析を進めたところ、不規則なリズムで広範囲に当たる「面」で吹く風のほうが、より自然に近く快適に感じることが分かったというのだ。

 

その後、2018年に開催された展示会「CEATEC JAPAN 2018」にてWind Creatorの試作品を展示し、2019年には前述のとおりpoint 0 marunouchiにて実証実験を開始。この際にオカムラとの協業検討がスタートしており、Wind Creatorをオカムラのオフィスファニチュアシリーズ「Lives」のシェルフに組み込んだ形で新たに開発したことで、今回の「ウィンドユニット」が完成したという流れとなる。

 

ウィンドユニットでは、静音性に優れた大型のファンを採用しており、送られる風は、体全体を吹き抜けるゆらぎのある風を再現している。風が直接当たる位置では体感温度が0.5~1度下がり、夏場は屋内の涼しさを一層感じることができるため、暑がりの人に合わせた冷房温度の下げ過ぎが防げそうだ。また、空気の流れを作ることで、オフィス内のレイアウトにより生じる「空気のムラ」の解消も期待できるという。

効果シミュレーション:ウィンドユニットを設置することで、空気の滞留時間を示す空気齢が改善。特に袋小路になっているエリアの空気の質の改善につながっている

 

 

製品の仕様は以下の通り。point 0 marunouchiにて実証実験を行ったプロジェクトとしては、初めて商品化したプロダクトとなる。

  • サイズ:2100W×450D×2236H(mm)
  • 電源:AC100V×2系統
  • 消費電力:150W
  • 風量調節:3段階(弱・中・強)
  • 価格:オープン価格
  • 発売開始:2021年11月〜

 

企業同士が知恵と専門性を持ち寄り、連携・刺激し合うなかで生まれた今回の商品。今後、どのような商品・サービスがpoint 0 marunouchiから誕生するのかが楽しみだ

 

LoveTechMedia編集部

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