LoveTech Media編集部コメント
介護予防プログラム「モフトレ」等を提供する株式会社Moffが、高齢者を想定した体力テストを安全且つ簡単に実施できるアプリ「モフトレ・チェック」をリリースした。
高齢者の運動機能(体力)を評価することはとても大事だ。
これらを正しく評価することを通じて転倒・骨折の危険性を早期に発見し、適切なリハビリテーションを行うことによって、要介護状態となることを防止し、尊厳ある高齢者の自立を支援するという極めて重要な意味を持つ。
特に、高齢者の「運動器不安定症」(通称:MADS)の早期発見は重要だ。
運動器不安定症とは、高齢化に伴う運動機能低下をきたす運動器疾患により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態のことを示す。
この運動器不安定症の指標として、TUG(Timed Up and Go test)や片足立位といったテストが有用なのだが、このテストでは椅子からの転落や転倒の危険性があるため、ストップウオッチで計測するスタッフ、高齢者が転倒しないようにケアをする補助者など、複数人のスタッフが必要であり、介護施設や医療機関の負担が大きいという課題がある。
そんな背景から、ウェアラブルデバイス(センサー)を用いた運動機能の評価アプリ「モフトレ・チェック」が開発され、高齢者に対する補助者1名だけで、安全かつ正確に運動機能を評価できるようになった。
現在は評価する機能のみだが、今後はオススメのトレーニングをレコメンドする機能も実装を予定しているとのこと。
身近に高齢者がいらっしゃる方は、自立した生活を支援するべく、ぜひ一度ダウンロードして中身をご覧になって見てはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。
株式会社Moff(代表取締役社長:高萩昭範、以下「Moff」)は、TUG(Timed Up and Go test)や片足立位などの体力測定(運動機能)のテストを、ウェアラブルセンサー(モフバンド)を用いることで、安全かつ簡単に実施できるアプリ、「モフトレ・チェック」をリリースしました。
【サービス名】モフトレ・チェック
【提供開始日】 2018年10月17日(水)
【対応端末】 iPad
【App Store URL】https://itunes.apple.com/us/app/id1433326264
【価格】オープン価格
※「モフトレ」はMoffと株式会社三菱総合研究所、株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団との共同事業です。
└ モフトレ:http://www.moff-training.jp/
『モフトレ・チェック』開発の背景
TUG(Timed Up and Go test)や片足立位は、運動器不安定症(MADS)の指標ともなっており、高齢者の運動機能(体力)を評価するのに有用なテストと言われています。
しかし、高齢者に対するTUG(Timed Up and Go test)や片足立位の実施には、椅子からの転落や転倒の危険性があるため、ストップウオッチで計測するスタッフ、高齢者が転倒しないようにケアをする補助者など、複数人のスタッフが必要であり、介護施設や医療機関の負担が大きいという課題があります。
ウェアラブルデバイス(センサー)を用いた運動機能の評価アプリ「モフトレ・チェック」は、高齢者に対する補助者1名だけで、安全かつ正確に運動機能を評価できるサービスを目指し、開発されました。
『モフトレチェック』の概要
1)TUG(Timed Up and Go test)の実施
・モフバンドを背中に取り付け、椅子に座り静止します。
・椅子から立ち上がると自動で計測を開始、椅子に座ると計測が自動で終了します。
・TUGにおける各動作にかかった秒数を、それぞれ表示することが可能です。
・年代や性別ごとの平均値と比較が可能です。
2)片足立位の実施
・モフバンドを太ももに取り付け、両足で静止します。
・足を上げると自動で計測を開始、バランスが崩れると計測が自動で終了します。
・年代や性別ごとの平均値と比較が可能です。
3)歩行能力や転倒リスクを6段階で評価したレポートを出力
TUGと片足立位の測定結果から、歩行能力および転倒リスクを6段階で評価。3ヵ月分の推移をわかりやすくまとめたレポートを出力。
印刷も可能です。
今後の展開予定
5m歩行や、筋力を測定するCS-30テストなど、高齢者の運動機能を評価することができる項目の追加。
また、運動機能の評価結果から、オススメのトレーニングをレコメンドする機能の実装も予定しています。