LoveTech Media編集部コメント
皮膚科および塗り薬や貼り薬といった外用剤領域に特化し、病院で処方される外用剤の国内販売額トップを誇るスペシャリティーファーマ「マルホ」から、アトピー性皮膚炎患者向けスマホアプリ「アトピーノート」がリリースされた。
PHRサービスを提供するリーディングカンパニー・Welbyとの共同開発プロダクトであり、患部の写真やお薬服用状況等による症状記録機能・ アトピー性皮膚炎に影響する気候情報(天気、乾燥、紫外線、花粉)といった治療やスキンケアのサポート機能・症状記録で登録したかゆみの程度をグラフで確認したり湿疹などの皮膚症状の写真を部位別に一覧で確認できる振り返り機能という、大きく3つの機能を利用することができる。
症状の経過や治療効果を実感するとともに、記録した写真などを診察時に提示することで、患者と医師とのコミュニケーションを円滑にすることを目的に開発されている。
患者さんやアトピー性皮膚炎のお子さんをもつ保護者が、かゆみの程度や患部の写真、服用状況などを記録、管理することで、患者自身が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受ける、いわゆるアドヒアランスの向上が期待できる。
LoveTech Mediaではこれまでも、アトピーに寄り添ったプロダクトをご紹介してきた。
新たなプレイヤーが増えるということは、その分認知も広がり、マーケットサイズも大きくなるということ。
結果として、多くのアトピー患者の症状改善に繋がることが期待される。
製薬とPHR、それぞれおのリーディングカンパニーによる新たなアトピー性皮膚炎患者向けアプリということで、アトピー症状に苦しんでいる方は、インストールの上ご利用になってみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。
リリース概要
マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木幸一、以下、マルホ)は、 2019 年 5 月 29 日より、アトピー性皮膚炎患者さん向けスマートフォンアプリ「アトピーノート」の提供を開始します。「アトピーノート」は、株式会社Welby(本社:東京都中央区、代表取締役:比木 武、以下、Welby)とマルホが共同開発したスマートフォンアプリで、Welby が運営し、マルホが提供します。
アトピー性皮膚炎は増悪と軽快を繰り返すかゆみのある湿疹を主な症状とする皮膚疾患です 1。治療は根気よく継続する必要があり 2、患者さんの病態・治療に関する適切な理解と医師・患者さんの信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションが、治療効果の向上を左右する重要な要因であるといわれています 3。
今回提供を開始する「アトピーノート」は、患者さんに症状の経過や治療効果を実感していただくとともに、記録した写真などを診察時に提示することで、患者さんと医師とのコミュニケーションを円滑にすることを目的に開発しました。患者さんやアトピー性皮膚炎のお子さんをもつ保護者が、かゆみの程度や患部の写真、服用状況などを記録、管理することでアドヒアランス※の向上が期待できます。
皮膚科学領域に特化するマルホは、Welby と共同開発したニキビ患者さん向けアプリ「ニキビロ グ」を 2019 年 3 月 4 日に提供開始しました。今後も皮膚の健康に役立つ科学的ソリューションの 提供を通じ、人々の生活の質の向上に貢献して参ります。Welby は今後も「Empower the Patients」をビジョンに、患者さん中心の医療を実現すべく、日本の PHR(Personal Health Record)サービスをリードしていきます。
以上
※アドヒアランス:患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること
1.加藤則人他:日本皮膚科学会雑誌 128(12), 2431-2502,2018
2.海老原全:MB Derma 268, 11-17,2018
3.中原剛士:Progress in medicine 38(5), 477-482,2018
アプリケーションの概要
アプリ名:アトピーノート ‐ お肌の症状管理アプリ
公開日:2019 年 5 月 29 日
ご利用方法:スマートフォンで App Store または Google Play にアクセスし「アトピーノート」を検索するか、下記アドレスにアクセスしてダウンロードしてください(無料)
App Store:https://itunes.apple.com/jp/app//id1440454887?mt=8
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.maruho.adnote&hl=ja
アトピーノートの主な機能
機能 1:症状記録
かゆみの程度とお薬の服薬状況について記録し、湿疹などの皮膚症状の写真を撮影し、部位別に保存することができます。また、記録を継続することで登場するご当地うさぎのキャラクターの機能で楽しく記録を続けられます。
機能 2:治療やスキンケアのサポート機能
アトピー性皮膚炎に影響する気候情報(天気、乾燥、紫外線、花粉※)を確認できます。また、お薬の飲み忘れやぬり忘れを防止するリマインダーや、次回通院日をお知らせする通知機能を設定できます。 ※花粉情報は 2~5 月のみ
機能 3:振り返り
症状記録で登録したかゆみの程度をグラフで確認したり、湿疹などの皮膚症状の写真を部位別に一覧で確認したりすることができます。診察の時に、医師に症状の変化や治療経過を伝える際に役立ちます。
マルホ株式会社について
マルホ株式会社は大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。創業は1915年、従業員数は1,512人(2018年9月末)です。2018年9月期の売上高は785億69百万円でした。 “Excellence in Dermatology” を長期ビジョンとして掲げ、皮膚科学領域での卓越した貢献を目指しています。マルホ株式会社についての詳細はwww.maruho.co.jpをご覧ください。
株式会社 Welby について
Welbyは、2011年からPHRサービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域の患者さんを対象とする、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用をしています。提供するPHRサービスの一つ「Welbyマイカルテ」は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病患者さんを対象に、血糖値や血圧などの自己管理を支援するスマートフォン向けアプリです。また、大手製薬企業と共同で企画し、Welbyが運営するPHRサービスも数多くあり、生活習慣病をはじめとして、オンコロジー領域、中枢神経系領域、自己免疫疾患、希少疾患など、幅広い領域でPHRサービスを提供しています。
PHR(Personal Health Record)について
PHRとは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報のことを指します。また、個人のスマートフォン経由で記録された血圧、体重、血糖値等の数値情報や生活情報、医療機関と連携して取得された検査数値、薬剤処方記録など、システム上で収集された健康情報も含めたうえで、これを広義のPHRと表現することも近年では一般的となっています。