オンライン結婚相談所という新しい形態で結婚後の幸せをデザインするエン婚活エージェント《前編》

インタビュー

 2008年3月に刊行された書籍『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)をきっかけに、空前の婚活ブームが実に10年以上続いている。従来の結婚相談所やお見合いはもちろん、婚活パーティーや相席居酒屋、マッチングアプリまで、テクノロジーの発達も相まって出会いのための手段の幅が格段に広がっている。

 特に、最低限の本人確認でたくさんの異性と出会うことのできるマッチングサービスは、2012年に初めて日本に登場してから急激に利用者が増え、人々の日常生活に浸透し始めている。

 ただ数年前と比べるとここ最近、マッチングアプリに流れていた人の波が一部また、従来の婚活手段、つまりは結婚相談所に戻り始めているような印象がある。何名かの婚活男女に話を伺うと、マッチングアプリでは結婚したい相手になかなか出会えないことが、理由として最も多かった。ちなみに2番目に多かった理由は、独身や年収などの証明がしっかりなされた相手を探したいとのことだった。

 とは言え、結婚相談所は決して安くない。店舗を構え、専任のコンシェルジュを各店舗に配置しているので、人件費だけでも高くついてしまうのだ。マッチングアプリのような安価でできる活動の費用感に慣れた方にとっては、結婚相談所への入会は大きな決断が必要だろう。

 そんな時代背景の中、昨今では店舗を持たない新形態の結婚相談所が誕生し、人々の婚活に寄り添っている。いわゆる、オンライン結婚相談所だ。店舗を持たないので、よりスリムな経営を実現でき、結果として利用金額も従来の結婚相談所よりも格段に安く、結婚相談所と同等レベルの安心安全な活動ができることが特徴だ。マッチングアプリと結婚相談所のいいとこ取り、といったところだろう。

 LoveTechMediaではこの新たな潮流を確認すべく、2016年よりオンライン結婚相談所を運営するエン婚活エージェント株式会社 代表取締役社長の間宮亮太(まみや りょうた)氏にインタビューを行った。ちなみにエン婚活エージェントは、東証一部に上場しているエン・ジャパングループの一員だ。

 前後編に渡り、エン婚活エージェントのサービス内容や創業の思い、今後目指されるビジョンなどを伺った。

 

オンラインで完結する結婚相談所

--オンライン結婚相談所とは初めて聞きました!入会から成婚まで、どのような流れなのでしょうか?

間宮亮太(以下、間宮氏):基本的には、従来の結婚相談所と同じ流れです。オンラインで完結する結婚相談所とお考えください。

弊社サービスページの入会申込フォームより登録いただくことで、専用のマイページを発行します。私たちはリアル店舗を持たないので、基本的には全てマイページ上でのやり取りとなります。

マイページから各種証明書のご提出、プロフィールや希望条件のご登録、「結婚価値観診断」の受診をしていただくことで、活動準備は基本的に完了となります。

あとはエン婚活エージェントの方から自動的に、毎月6名以上を紹介して参りますので、お互いに会いたいと思ったら初回コンタクトに進んでいただきます。

そのほかに毎月最大10名まで自分からお相手にアプローチいただくこともできます。

もちろん、困ったらいつでも、専任の担当コンシェルジュにご相談いただけます。ご相談はメールや、電話でも可能です。

 

--家にいながら諸々の準備ができてしまうということですね!便利な世の中です。各種証明書とはどんなものがあるのでしょうか?

間宮氏:本人証明書、独身証明書、年収証明書、学歴証明書の4種類です。紙でのご提出ではなく、ご利用のスマートフォンでそれぞれの書類を撮影いただき、その画像をマイページにアップロードしていただきます。

 

--なるほど。もうひとつ、結婚価値観診断とは何でしょうか?

間宮氏:これは、その人が重視している価値観及びお相手に求めている価値観を測定し、可視化することで、結婚生活におけるご自身の行動のクセや考え方を分析・理解することができるアセスメントです。

感情知能指数、もしくは心の知能指数と呼ばれるEQ(Emotional Intelligence Quotient)を用いたもので、全部で102の設問に答えていただきます。

間宮氏:この結婚価値観診断含め、入会前にお試しいただけるコンテンツも複数ご用意しているので、不安な方はこちらから始めていただくことで、よりサービス利用のイメージを持ってもらえるようにしています。

 

新規事業ではすぐに結婚というテーマに結びついた

--そもそも間宮さんがエン婚活エージェントを始められた経緯について、ご経歴含めて教えてください。

間宮氏:私は2009年新卒でエン・ジャパンに入社し、企業の採用支援に一貫して携わって参りました。拠点の立ち上げや最年少課長(当時)として部下をまとめたりと、色々な経験をさせていただきました。

 

--最初から結婚支援のお仕事ではなかったんですね!なぜエン・ジャパンに入社されようと思われたのですか?

間宮氏:高校までは、元々会社員ではなく教員になりたかったんですよ。

私自身、中学~高校で道を外しそうになったことがありまして、このままじゃダメだと自分に言い聞かせて軌道修正をした経験があります。

学生たちが夢や希望を持てるような、そんな「人を変える」ことができる職業こそが教員だと、とにかくその時は思っていました。

しかし大学に入って様々な人の話を聞いていくうちに、人を変えることができるのは教育だけではない、新しい事業・サービスを作ることでも変えられる、と考えるようになりました。

就職活動の時に気になっていた企業はリクルート。事業創出企業といえば、真っ先に思い浮かびますからね。

でも、最初から業界一番手で仕事をするよりも、二番手から一番を目指した方が成長できるのではないか。そんな思いから、最終的にのあったエン・ジャパンに入社することになりました。

 

--エン・ジャパンに入社から一貫して採用支援のキャリアを積まれた後、現在のグループ会社設立まではどのような流れだったのでしょうか?

間宮氏:2015年から新規事業開発の部署に異動後、当社の創業会長と定期的に意見交換させてもらいました。その中で会長から提案があったんです。

エン・ジャパンは「『人』、そして『企業』の縁を考える」という事業理念のもとで主に人と企業のマッチングを提供してきたが、人と人のマッチングもずっとやりたいと考えていた。そういう方向で事業開発できないか、と。

人と人というテーマで考えた時、私自身の原体験から、すぐに「結婚」というワードに結びつきました。

 

結婚後の幸せを実現できるマッチングをする

--新規事業開発で「結婚」にすぐにたどり着かれたのはなぜなのでしょうか?

間宮氏:自分の子ども時代の経験に遡ります。

物心ついた頃から家庭環境はあまり良くなく、小学校くらいからはそのことで悩み、コンプレックスを抱くようになっていました。小さい頃から家庭、夫婦関係、男女関係、結婚というものをずっと考えざるを得ない環境でして、それがすごく嫌だったことを、今でも覚えています。

そんな経験からずっと持っていた「結婚そのものではなく、結婚後の幸せを世の中の当たり前にしたい」という思いのもと、新規事業でも「結婚」をテーマに扱うことに決めました。

 

--大変プライベートなお話をしていただき、有難うございます。その後、間宮さん自身はご結婚されてますね。

間宮氏:はい。今お話したような経験をしているので、いざ自分の結婚を真剣に考えた時に、ものすごく悩みました。

結婚をするならこんな人がいいよな、という条件を細かく洗い出していき、その中で譲れない条件に絞っていったんです。

譲れない条件にぴったりだった女性が、今の妻になります。

実は同じエン・ジャパンに勤務する同期だったんです。

 

--すごい運命ですね!ちなみに間宮さんが結婚相手に求める条件はなんだったのでしょうか?

間宮氏:ぐいぐい聞いてこられますね(笑)

私が求めた条件は3つでした。

  • 家で仕事の話ができる人
  • 万が一のことがあっても、一人で生きていける人
  • ちゃんと家庭的な一面を持っている人

 

--ご自身の求める条件が一致した女性とのご結婚はいかがでしょうか?

間宮氏:本当に幸せです!すごく居心地が良い。

過去の経験がどんどん上書きされていき、家庭ってこんなにいいものなのか、と日々噛みしめています。

一方、世の中には離婚や仮面夫婦など、結婚に対するネガティブな情報が多く、結婚の良さが伝わる情報が少ない。

結婚は、ゴールではなくスタートであるということを真剣に啓蒙し、結婚という概念そのものをイノベーションをしていきたいと考えました。

事業テーマが決まったところで、結婚している人、離婚している人、離婚していないけどうまくいっていない人、合計60名程にインタビューをしました。

その結果、結婚後の幸せを実現するためには、「結婚前のマッチング」が重要だということが見えてきました。

婚活事業として、結婚後の幸せを実現できるマッチングをすることをミッションに、事業がスタートしました。

 

》後編記事につづく

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