オンライン結婚相談所という新しい形態で結婚後の幸せをデザインするエン婚活エージェント《後編》

インタビュー

 店舗をもたないオンライン結婚相談所という新たな形態で、婚活男女に寄り添うエン婚活エージェント株式会社。マッチングアプリと結婚相談所のいいとこ取りをした仕組みとして、人気急上昇中だ。

 前編では同社代表取締役社長の間宮亮太(まみや りょうた)氏に、事業立ち上げの経緯とサービス概要について伺った。

 後編でも引き続き同氏に、事業変遷から今後のビジョンまでを伺った。

》前編記事はこちら

結婚観のマインドチェンジが必要

--先ほど、「結婚後の幸せを実現できるマッチング」を目指されているとおっしゃいました。そもそも結婚後の幸せとは何なのでしょうか?

間宮亮太(以下、間宮氏):私たちは結婚後の幸せを、「プライベートとワークの充実とシナジー」と定義しています。

ここでいうプライベートとは、育児や趣味、学習、休養、地域活動から介護まで幅広くライフに即した活動のことを示し、ワークとはその名の通り仕事を示しています。専業主婦(夫)の場合は、家事全般もワークに含まれます。

プライベートとワークがどちらも充実し、且つお互いが好影響を与えあって相乗効果を発揮している状態が理想と言えますね。

 

--面白い考え方ですね。結婚そのものをゴールにする方が非常に多いですが、結婚はあくまでスタートラインですものね。

間宮氏:その辺りの結婚観のマインドチェンジをしていきたいですね。

女性は結婚して家庭ができると、比較的勝手に変わっていくと思います。一方、男性はなかなか変わらない方が多い印象でして、男性の意識改革が特に必要だと思います。そしてそれによって、女性の働き方も、もっと変わっていくと考えています。

 

--意識改革を施しつつ、直近では日々行われるマッチングの精度を上げていく必要があるかと思います。結婚後の幸せを実現するマッチングには、どのような仕組みが必要とお考えでしょうか?

間宮氏:人それぞれ価値観が違って当たり前です。

大事なことは、自分の価値観と相手の価値観を知り、その上で結婚対象でない方を除外し、価値観の一致する人と会うことです。

そのために弊社では3つの機能を目的別に実装しています。

まずは対象者を絞るために、先ほど(前編で)お伝えした結婚価値観診断の受診です。自分の価値観と自分が潜在的に結婚相手に求めている価値観を知ることが結婚への第一歩となります。

次に相手情報の可視化です。詳細プロフィールでは年齢や年収、体型や趣味といった基本情報の他に、「宝くじが1億円あたったらどうする?」「共働きについてどう考える?」「相手と喧嘩したときはどうする?」といった質問も含まれます。相手の思考を知ることで、結婚後の生活をイメージすることができます。

最後は学習機能です。自分や相手のことをより深く知るために、自分自身のバージョンアップが必要なケースがあります。コミュニケーション・婚活マインド・パートナーシップといった内面的な部分から、メイク・服装といった外見的な部分まで、様々な自分磨きに関する講座を、eラーニング動画で学習していただけるような機能をご用意しています。

 

エージェントを通じた出会いを当たり前にしたい

--2016年のサービスリリース当初は「エン婚活」という名称だったと思いますが、現在の「エン婚活エージェント」に変更された理由はなんでしょうか?

間宮氏:理由は大きく分けて3つあります。

まず1つ目ですが、「エン婚活」だと、結婚相談所ではなく婚活サイトだと勘違いされることが多かったからです。ユーザーが自主的に動いて相手を見つける婚活サイトとは違い、人が介在してしっかりとしたサポートをするサービスだ、ということをアピールしたいと考えました。

2016年サービスリリース後にイベントでプレゼンする間宮氏

 

--確かにサービスリリース当初は、色々なメディアで、マッチングアプリと同じくくりで紹介されていましたよね。

間宮氏:そうなんですよ。取り上げていただくのは有り難かった反面、婚活サイトの印象がついてしまうのは避けたかったです。

2つ目は、当サービスでもマル適マーク(※)認証を取得し、公的な認証を受けた結婚相談所となったからです。

大手結婚相談所はどこも認証を取得していますが、オンライン完結型のサービスとしては、弊社が初めて取得しました。

※マル適マーク:結婚相手紹介サービス業を所管する経済産業省が作成した、「結婚相手紹介サービス業に関するガイドライン」を基に、第3者機関が結婚相談所を審査し、審査基準を満たしたところに認証発行されているもの。特定商取引法や個人情報保護法等、関係法令が遵守されているかを、厳しくチェックされている。

間宮氏:そして3つ目は、言葉の響きとして「結婚相談所」よりも「婚活エージェント」の方が少しかっこいい印象があり、概念としても広めたいと考えたからです。

 

--婚活エージェントって、聞きなれないですね。

間宮氏:転職の世界ではヘッドハンターの所属する組織を”エージェント”と呼ぶじゃないですか。

それと同じく、結婚相手もエージェントを通じて出会う、を当たり前にしていきたいと考えています。

もともと婚活業界のことを知らないところから色々と調査していく中で、調べれば調べるほど、問題が山積みな業界であることが分かってきました。費用が高い割に成婚率は低く、ネットの口コミは不満だらけでした。

でもそんな古い業界だからこそ、イノベーションを起こせそうだとも思いましたね。

結婚について広く相談できる婚活エージェントとしての役割を、牽引していきたいと考えております!

 

全額返金保証でユーザーの出会いにコミットする姿勢を示せた

--それにしても、結婚相談というテーマを全てオンライン化するのは大変だったかと存じます。運営面で難しさを感じる部分はありますか?

間宮氏:一言で申しますと、ユーザーとの距離感のはかり方が難しいですね。

対面で会えない分、メールと電話でリレーションを構築していく必要があり、会ったことのあるような、でも踏み込みすぎないちょうどいい距離感でコミュニケーションするように工夫しています。

 

--難しそうですね。

間宮氏:きめ細やかなサポートが必要ですね。

あと付随することとして、伝え方もコツがいります。結婚相談というデリケートな内容なので、伝え方、伝えるポイント、伝えるタイミング、いずれもが重要です。

 

--逆に完全オンライン化してよかったことは何でしょうか?

間宮氏:やはり一番はコストパフォーマンスですね。

物理的な店舗と常勤スタッフを雇用しないで良いので、結果としてユーザーの会費に還元できています。ある大手結婚相談所と比較すると、入会費は約10分の1程度に抑えられていますし、成婚料はいただきません。結果として年間費用を半分以下に設定できています。

間宮氏:あと利便性も高いと考えています。わざわざ店舗までお越しいただく必要がないですし、対面で自分の恋愛話をする恥ずかしさや気まずさもありません。

特に男性にとって、女性スタッフに自身の恋愛話をするのはハードルが高く、どうしても見栄をはってしまう要因になっていると思います。

 

--最近、全額返金保証サービスも始められましたよね?

間宮氏:はい、万が一3ヶ月以内に1件もコンタクトが成立しなければ、登録料と月会費を全額お返しするというものです。

会社としてチャレンジングな取り組みでしたが、結果としてユーザーの出会いにコミットする姿勢を示せたので、大きな意味がありました。

 

直近の目標は成婚率No.1

--会社として、今後取り組まれたいことを教えてください。

間宮氏:「結婚後の幸せを実現できるマッチング」の精度を上げるため、今後はさらに、データを活用してマッチングアルゴリズムを標準化・一般化して提供していきたいと考えております。

そのために、今は有効なデータをとにかく集めている状況です。

 

--データを使ったマッチングとなると、少しずつマッチングアプリに近づいていくイメージですね。

間宮氏:そうですね。ただ、状況に合わせて人力をあえて使うことも必要と考えています。

テクノロジーはあくまでツールなので、使いどころを見極めています。

また、マッチングアプリでは目的の非対称性が散見されます。つまり、結婚相手を探しているのに、結婚は今のところ考えていない相手がマッチングされてしまう可能性がある、という問題です。

エン婚活エージェントでは、あくまで”結婚”という目的に向かってのパートナー探しをお手伝いしてまいります。

そのためにも、直近の目標は「成婚率No.1」ですね!

--結婚後の幸せと成婚率という数字を、両方追いかけるんですね。

間宮氏:つまりは、結婚の成功を追求していきます。

結婚の成功 = 結婚成立 + 結婚後の幸せ

間宮氏:結婚後の幸せは、あくまで“結婚”の先にあるものです。まず結婚がないと始まりません。まず結婚成立の確率をNo.1にすることで、結婚後に幸せな夫婦を増やしていけると考えております。

 

--ありがとうございます。それでは最後に、Love Tech Media読者の皆様に一言お願いします。

間宮氏:エン婚活エージェントは、真剣に結婚を考えている全ての方に使っていただきたいサービスです。

中でも、婚活が初めての方、結婚相談所のご利用が初めての方には、ぜひハードルの低い当サービスをご利用いただければと思っております。

専任の担当コンシェルジュが、精一杯サポートさせていただきます!

 

編集後記

オンライン結婚相談所とマッチングアプリのようなネット婚活の違いがイマイチ分からない状態でインタビューさせていただきましたが、従来の結婚相談所とマッチングアプリの良いとこ取りなサービスであることがよくわかりました。

 

インタビューで間宮さんもおっしゃっていましたが、結婚はゴールではなくスタートライン。そのことを忘れて、結婚という状態にありつくための婚活を進めている方は一定数いらっしゃいます。そんな方々にとって、サービスの利用が、すなわち結婚することの目的や人生設計を見直すきっかけにもなりうると感じました。

 

結婚相談所に行く勇気がなく、マッチングアプリよりも目的意識が共通の相手と出会いたい。そんな方にぜひ使っていただきたいサービスでした!

 

『エン婚活エージェント』詳細についてはこちらをご覧ください

 

本記事のインタビュイー

間宮亮太(まみや りょうた)

エン婚活エージェント株式会社 代表取締役社長

2009年、エン・ジャパン株式会社入社。企業の採用支援に一貫して関わり、拠点立ち上げや最年少マネージャーを歴任。2015年から新規事業開発に従事し、2016年2月、同社初の社内ベンチャーであるエン婚活エージェント株式会社を設立。代表取締役に就任。「結婚相談所を、もっと始めやすく、もっと便利に。」というミッションを掲げ、圧倒的低価格で 1年以内の成婚を実現する、業界初のオンライン結婚相談所「エン婚活エージェント」を運営。

LoveTechMediaは、【恋愛/結婚】【妊娠/出産】【育児】【家族生活】【福祉】【社会課題】の6分野を「人の”愛”に寄り添うテーマ」と定義し、これらのテーマをテクノロジーで補完する「人とサービス」の情報(Intelligence)をお届けする、というコンセプトで運営しています。

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