超プロボノチーム「PLAYERS」がテクノロジーで見える化する社会の”やさしさ”《前編》

インタビュー

マタニティマーク問題を解決したい

スマート・マタニティマーク コンセプトムービー

《スマート・マタニティマーク》

立っているのがつらい妊婦さんと、席をゆずりたいと考える人をマッチングするサービス。妊婦さんがデバイスを ON にすると、アプリをインストールしている周囲のサポーターのスマホに「近くにいます通知」が届く。サポーターから「席をゆずります通知」を送ると、妊婦さんのデバイスが点滅し、席譲りのマッチングが行われる。

--スマート・マタニティマーク、素敵なアイデアですよね。この構想は何がきっかけだったのですか?

タキザワ氏:以前、妻が妊娠中に切迫流産になり、安静にしていなければならない状態になりました。病院での診察からの帰りの電車が、帰宅ラッシュにあたってしまったんですね。

その時にビジネスマンの方が席を譲ってくれ、大変ありがたかったです。と同時に、今まで自分自身が妊婦さんやマタニティマークへの知識が乏しく、席譲りをできていなかったことに気づかされました。

 

--さらに、マタニティマークをつけていると逆に危険だ、みたいな社会の流れって、一時期ありましたよね。

タキザワ氏:まさに、マタニティマークに関するネガティブな記事がバズっていた時期です。

私には娘と息子がいるのですが、この子たちが将来大人になった時に、今のままでは恥ずかしい。もっとやさしい社会になってほしいと思いました。それがスマート・マタニティマークを考案するきっかけですね。

やさしさから やさしさが生まれる社会へ

--PLAYERSさんのホームページを拝見すると、&HANDというプロジェクトが出てきます。これは何なのでしょうか?

 

タキザワ氏:先ほどのGoogle主催のコンペで賞をいただけたことで、プロトタイプを開発し「MEDIA AMBITION TOKYO 2017」という展示会で発表しました。

その中で、妊婦さんから「早く実現してほしい」という要望を頂いたり、すでにご出産された方から「自分が妊娠中に使いたかった」という声をたくさん頂戴しました。

さらに、妊婦さんだけでなく障害者の方向けにも応用できないか、というお声も頂きまして、このアイデアをプロトタイプで終わらせずに、社会実装を目指そうと考えました。

これが「&HAND(アンドハンド)」プロジェクトです。

&HAND コンセプトムービー

 

--視覚障害者の方・聴覚障害者の方・車椅子の方・義足の方・ヘルプマークをお持ちの方・訪日外国人の方など、サポートが必要な方を対象とされていますね。使う技術としては共通なのでしょうか?

タキザワ氏:スマート・マタニティマークは専用アプリだったのですが、それをLINEアプリに変更しました。また、対象者によって仕様の違いはあるのですが、基本的なシステムは共通しています。

手助けを必要とする人はBeaconデバイスを携帯し、必要な状況でONにすると、周囲のサポーター(手助けをしたい人)の LINE にメッセージが届きます。サポーターはChatBotを通じて手助けを必要とする人の状況が分かり、具体的な行動を起こすことができる、という仕組みです。

これを今度は2017年に実施されたLINE BOT AWARDSに応募し、グランプリを頂きました。

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長岡武司

LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年1...

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