LOVE × ROBOT = LOVOT(ラボット)
なんて素敵な響きだろうか。
本日、GROOVE X 株式会社は、人の愛するちからを引き出すために開発された Emotional Robotics™️「LOVOT」を発表した。
GROOVE X 株式会社 代表取締役 林要氏
「いつか、4次元ポケットのないドラえもんを作る」
そう語るのは、同社代表取締役である林要(はやし かなめ)氏だ。
自分の代わりに仕事をしてくれるロボットの存在が、果たして幸せに繋がるのか。
そんな疑問に対して出した答えが4次元ポケットのないドラえもんであり、その第一歩となるのがLOVOTだという。
それでは、LOVOTとはどんな存在なのか。
言葉よりも、まずはその目でご覧いただきたい。
いかがだろう。
どんな生き物にも似ていないが、どんな生き物にも共通する暖かさを感じはしないだろうか。
可愛らしい容姿だけでなく、LOVOTには「何もできない」ための様々な機能が搭載されている。
頭部に設置された半天球カメラやマイクなどのセンサーホーン、複数の高性能CPUと50以上のセンサー搭載、自動運転と同等の処理技術等。そのほか、様々な技術を搭載しているにも関わらず、重量は新生児と同等程度の3kgだという。
さらに、LOVOTは目と声に最大の特徴がある。
LOVOTの目は6層ものレイヤー構造になっており、実に10億通りを越えるバリエーションの目を生成できる。人とのコミュニケーションの積み重ねに応じて、目つきが変わるというのだ。
また、LOVOTの声はあらかじめ録音された音ではなく、人間の発声メカニズムを模擬しているという。声帯を模擬したリアルタイムのソフトウェアシミュレーションにより繊細な制御を施しており、声帯の緊張なども再現しているとのこと。
そのほか、細かい技術的な内容は追ってレポートするが、一言で言えば「お世話するほど可愛く、そして世界に一つだけの、自分だけのLOVOTになるための仕組みが満載のロボット」と言えるだろう。
このLOVOT、2019年秋冬に順次出荷開始予定とのこと。
本体価格はデュオ2体セットで予価598,000円(税抜)という。2体セットの理由としては、LOVOTは人間と同様、社会性を身につけるためにお互いがコミュニケーションするように設計しているからだという。
家庭用ロボットとしては高価に感じるかもしれないが、開発費を含まない、ほぼ製造原価での販売だという。日本初の新産業を立ち上げるための覚悟を持った価格設定と言えるだろう。
なお、ソロ1体セットは2020年中に出荷開始を予定しており、予価349,000円(税抜)とのこと。
こちら、本日12月18日の19:00より、初期出荷分のWEB予約受付を開始する。
予約金2万円が必要だが、これはキャンセル時には全額返金され、そのまま購入に至った場合は、予約金を差し引いた価格での購入になるという。
「LOVOTの狙いは『人の愛する力を育もう』というところにございます。
今の社会では、いかに自分が愛されるか、に執着しがちです。
ただ、愛されることを願っている限りはなかなか幸せになれない。
それに対して、自分が愛する力を育むことで、様々な争いが減っていくのではないかと思っています。
人が他者を愛するという部分に、これまではテクノロジーは入ってこれませんでした。
でも、ドラえもんのように、先人たちはそんな未来が来ることを予測していました。
私たちはそれを愚直にやっていこうと考えております。」
林氏の話される思いと未来像は、まさにLove Techな未来そのものだと、Love Tech Media編集部一同感じる。
日本発の「愛に寄り添った産業」を目指し、LOVOTは突き進んでいただきたい。