ミクシィが「みてね基金」設立。第一期は“新型コロナの影響を受ける家庭を支援する団体”が助成対象

家族/仕事

記事の要点

・株式会社ミクシィが、子育ての課題解決を支援することを目的に、基金総額10億円の「みてね基金」を設立。公募によって選定された子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決に向けて取り組んでいる団体への資金提供、および団体の認知向上に向けた情報発信活動をサポートする。

 

・助成対象となる領域は「病気(難病・障害)」「教育(児童養護・教育格差)」「貧困(経済的な貧困)」「出産(不妊・妊活・妊娠中および産後)」「虐待(虐待防止)」の5つ。ここで活動を行っている法人格を持つ非営利団体 (特定非営利活動法人、財団法人、社団法人、社会福祉法人など)が支援対象。

 

・第一期では、上述5つの領域の中でも「新型コロナウイルスの影響で困りごとを抱える家庭を支援する活動を行う団体」に絞って実施される。

LoveTechポイント

外出自粛要請による自宅待機や、それに伴う各事業活動の縮小によって、多くの方々が身体的・精神的、そして経済的に負担を強いられている。そんな中、多くの企業・団体では利益を度外視する形で、各種各様の支援策を打ち出しています。

これらLoveTechな活動を支援する「みてね基金」も、非常にLoveTechな取り組みだと感じます。

編集部コメント

2020年4月13日、株式会社ミクシィが、子育ての課題解決を支援することを目的に「みてね基金」を設立した。

 

「みてね」(「家族アルバム みてね」)とは、同社が提供する家族向け写真・動画共有アプリ。ママ・パパが撮った子どもの大切な写真や動画を、祖父母や親戚など招待した家族だけに簡単に、かつ無料無制限で共有することができるサービスである。

 

2020年4月にはユーザー数が700万人を突破(※)、写真・動画の月間アップロード枚数は2019年8月時点で1億枚以上に達し、また夫婦ユーザーのアクティブ率が7割以上と、多くの家族にとって「なくてはならない存在」へと成長を続けている。

※iOS・Androidアプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計

 

ちなみにかくいう筆者も、子どもが生まれてからの家族写真をアップし続けている「みてね」愛用ユーザーの一人だ。

https://mitene.us/

 

そんな「みてね」が設立した「みてね基金」では、公募によって選定された子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決に向けて取り組んでいる団体への資金提供、および団体の認知向上に向けた情報発信活動をサポートする。

 

基金総額は10億円。同社取締役会長の笠原健治氏からの寄付が原資となっている。

 

助成対象となる領域は「病気(難病・障害)」「教育(児童養護・教育格差)」「貧困(経済的な貧困)」「出産(不妊・妊活・妊娠中および産後)」「虐待(虐待防止)」の5つで、ここで活動を行っている法人格を持つ非営利団体 (特定非営利活動法人、財団法人、社団法人、社会福祉法人など)が支援対象となる。

 

これは、SDGsで掲げられる「2030年までに世界が達成すべき17の目標」を参考に設定されたものとなっている。

1.病気(難病・障害)
小児がんや難治性小児疾患を抱える子ども、またそれ以外の難病や障害のある子どもに健康と福祉を提供していくことを目的としている。

 

2.教育(児童養護・教育格差)
経済格差や家庭環境によって生まれる学力格差・教育格差を埋めるために、すべての子どもに平等な教育機会を提供することを目的としている。

 

3.貧困(経済的な貧困)
国内の7人に1人の子どもが「相対的貧困」とされ、特にひとり親世帯における子どもの相対的貧困率は5割を超える(厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査」より)。当基金では、すべての子どもに不自由のない暮らしを提供することを目的としている。

 

4.出産(不妊・妊活・妊娠中および産後)
国内で5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療の経験があるとされている(国立社会保障・人口問題研究所「2015 年社会保障・人口問題基本調査」より)。また、妊娠中や産後においても、ストレスや不安を抱える方も多くいる。当基金では妊娠前・妊娠中や産後における不安を軽減していくことを目的としている。

 

5.虐待(虐待防止)
児童虐待の相談件数は平成30年度に16万件近くに上り、社会問題化している(厚生労働省「平成30年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>」より)。こうした実情に対し、虐待をしない子育て環境の提供を目的としている。

 

公募は複数回のタームに分けて実施される想定で、第一期では2〜3億円が充当。

 

さらに今回(第一期)は、上述5つの領域の中でも「新型コロナウイルスの影響で困りごとを抱える家庭を支援する活動を行う団体」に絞って実施するという。

 

外出自粛要請による自宅待機や、それに伴う各事業活動の縮小によって、多くの方々が身体的・精神的、そして経済的に負担を強いられている。そんな中、多くの企業・団体では利益を度外視する形で、各種各様の支援策を打ち出している。

 

これらLoveTechな活動を支援する「みてね基金」も、非常にLoveTechな取り組みだと感じる。

 

第一期の受付は5月15日(金)まで。締め切りを2回に分け、随時助成活動を行っていくとしている。
・1回目の締め切り:4月24日(金)15:00
・2回目の締め切り:5月15日(金)15:00

名称  みてね基金
設立年月日 2020年4月13日(月)
支援内容 子育てをめぐる社会課題の解決に取り組んでいる団体への資金提供および
団体の認知向上に向けた情報発信
支援対象団体 下記領域において、国内外を問わず子どもおよび家族への支援活動を行う団体
1.病気(難病・障害)
2.教育(児童養護・教育格差)
3.貧困(経済的貧困)
4.出産(不妊・妊活・妊娠中および産後)
5.虐待(虐待防止)
※第一期においては、上記領域にて新型コロナウイルスの
影響を受ける子どもやその家族に対して支援活動を行う団体を対象といたします
運営協力 NPO法人ETIC.
URL https://media.mitene.us/archives/1583
お問い合わせ先 fund@mitene.us

 

国難を超えて“人類難”とも呼べる規模に拡大している、新型コロナウイルス感染症の感染拡大。

 

人々の健康で文化的な生活を支えるために日夜奮闘している団体は、ぜひチャンスと捉えて申請してみてはいかがでしょう。

 

<みてね基金詳細ページ>

https://media.mitene.us/archives/1583

 

以下、リリース内容となります。

長岡武司

LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年1...

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