記事の要点
・スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を手掛けるペットスタートアップ・株式会社トレッタキャッツが、米グローバル企業「MARS Petcare(マース ペットケア)」との提携を発表。
・2020年秋より、米国の100人の飼い主とねこにトレッタを提供。医療データとトレッタデータを組み合わせ、獣医学的観点でビッグデータ分析を進めるパイロットプログラムを開始予定。
・トレッタキャッツでは毎年8月8日(世界猫の日)に、重要発表を行なっている。
LoveTechポイント
「ねこの幸せ」という一点に向けて、ひたすら走り続ける姿に感動を覚えます。
世界中の「ねこの健康」にまつわる実データがtolettaに集まる日も、そう遠くはないでしょう。
編集部コメント
末広がりの八が続く8月8日には、実に様々な記念日がある。
そろばんの日、タコの日、パパの日、洋食の日、そして「世界猫の日」である。
「世界猫の日」とは、カナダに本部がある ifaw(国際動物福祉基金:International Fund for Animal Welfare)が制定したグローバルな記念日。日本では2月22日に「猫の日」が記念日として一般認知されており、人によっては紛らわしいと感じるかもしれないが、ねこ好きの方にとっては記念日が二つあるのは悪いことではないだろう。
そんな「世界猫の日」の前日となる8月7日、スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を手掛けるペットスタートアップ・株式会社トレッタキャッツが、米グローバル企業との提携を発表した。
相手は「Kinship(キンシップ)」。米大手食品会社Mars Incorporatedのペットブランドセグメント「MARS Petcare(マース ペットケア)」のイノベーション部門である。
カルカン(米ブランドでは「whiskas」)など、MARS Petcareのブランドでご存知のものもあるのではないだろうか。
今回の提携を経て、両社は2020年秋より、米国の100人の飼い主とねこにトレッタを提供。医療データとトレッタデータを組み合わせ、獣医学的観点でビッグデータ分析を進めるパイロットプログラムを開始予定だという。
米国は世界で最もねこが多い国で、9000万頭(日本の約9倍)のねこが暮らしていることに加え、PetTech市場も年25%の成長率で、2025年には$20 Biliion(約2.2兆円)の市場規模になることが予想されていることから、同社にとっては念願の米国進出となったわけだ。
当メディアが2018年に取材した際も、代表・堀宏治氏がグローバル展開への意気込みを語っていた。
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日本で評判の良いtolettaは、米国でも獣医師らを中心に早くも高い評価を獲得。Western Veterinary Conference 2020 にて232人の米国獣医師/看護師らに実施したアンケート結果によると、「獣医師としてtolettaを推薦するか?」という質問に対し、実に231人(99.6%)が「推薦する」と回答したという。ちなみに1人は「分からない」と回答し、「推薦しない」は0人であった。
トレッタキャッツは二年前の世界猫の日、2018年8月8日に初期ロットの先行予約を開始し、翌年2019年8月8日に現バージョンであるtoletta2の販売を開始している。毎年の世界猫の日が、同社にとっての最重要デイとなっているわけだ。
来年の8月8日はどんな発表がなされるのか。今から楽しみである。
世界中の「ねこの健康」にまつわる実データがtolettaに集まる日も、そう遠くはないだろう。
以下、リリース内容となります。