バーチャル旅行体験による脳活性化が証明、toraru等共同研究チームが認知症予防への成果を発表

医療/福祉

LoveTech Media編集部コメント

現地の人と行けない理由がある人のマッチングサイト「GENCHI」をご存知だろうか。

 

現地のライブストリーミングと遠隔指示での行動代行で疑似的な瞬間移動を提供する、新手の移動支援サービスである。

 

依頼者が希望地に行きたい旨と運賃を、既に希望地にいる(住む)人達のスマートフォンにアプリを介して通知。運賃や内容から通知を受けたものが仕事として請けてもよいと判断され、合意に至った場合に、希望地にいる人がスマートフォンのアプリで現地をライブストリーミングするという流れだ。

 

視覚・聴覚をリアルタイム共有すると同時に、遠隔地の人を肩に乗せたイメージで共同して目的達成に協力することで、疑似的な移動をするというものだ。

 

この新しい“バーチャル旅行”が、認知症予防に繋がることが証明されたという。

 

研究主体は、このGENCHIを開発する株式会社toraruと認知症予防研究の奈良県立医科大学、そして福祉・介護施設運営の株式会社ナッセの3社。

 

2017年5月よりナッセの施設を中心に、バーチャル旅行体験が人にもたらす認知機能と心理への影響についての共同研究を開始。

 

2018年2月以降は大阪起業家スタートアップ事業による大阪府と大阪府社会福祉協議会の支援により、医学的見地から「バーチャル旅行体験」と「認知症予防・抑制」の相関関係について調査・研究を行ったものである。

 

内容としては、奈良県立医科大学・澤見教授と弊社toraruの担当チームが中心となり、「バーチャル旅行を継続することによって、満足感・達成感・楽しさが向上し、ストレスレベルが低下、認知機能は低下抑制が見られる」という仮説を、介護事業所に入居・来所している希望者を中心に調査・研究を実施。

 

高齢者施設8カ所にて、介入群(GENCHI実施群)と非介入群を各4カ所に分け、月2回毎3ヶ月間のバーチャル旅行体験を実施させるというものであった。

 

結果として、認知得点・心理得点いずれにおいても介入群が有意に向上し、非介入群に変化はなかった。

 

心理的には満足感と達成感の向上が特に大きく、動けなくとも達成感を得られることが大きな利点としてあげられ、2018年12月に、バーチャル旅行体験が認知症予防になることの証明が完了した。

 

もちろんGENCHIは、今回証明された認知症への有効性のみならず、ALSといった指定難病や引きこもりなど、事情により外出が難しいユーザーの旅行体験をサポートするサービスとして、多くのプラスの影響が想定される。

 

トリップテック(テクノロジー×旅行)の応用範囲とその有効性は、これからますます増えていくことだろう。

 

以下、リリース内容となります。

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