記事の要点
・犬用完全栄養食を手がける株式会社バイオフィリアが、動物保護関連団体への寄付活動「One Food for One Food」の一環として、リニューアル前の商品約2,000食分の寄付を実施。
・寄付されたフードは、ココグルメリニューアル前の在庫商品で、販売しているものと同じ高品質のまま、保護されている動物の元へと届けられた。
・手作りの高品質なココグルメを食べることで、動物たちにとって食事を通しての喜びを与えられ、ココグルメを与えたところ食いつきが良くなったという報告もあり、保護されたばかりの動物たちの栄養面でのフォローだけでなく、フードとしての価値以上の付帯効果も見込める。
LoveTechポイント
リニューアル前の商品を廃棄せず、必要とされている所に寄付して、フードとしての価値以上のGive(ギヴ)を提供して、価値を循環させている点が、LoveTechだと感じます。
普段から寄付活動を継続的に行なっているからこそ、流通面の調整も含めて、今回のケースのような意思決定もスムーズに下せるのだと実感します。
編集部コメント
犬用完全栄養食を手がける株式会社バイオフィリアが、動物保護関連団体への寄付活動「One Food for One Food」の一環として、リニューアル前の商品約2,000食分の寄付を実施した。
同社が手がけるブランドは「CoCo Groumet(以下、ココグルメ)」。
獣医師・動物栄養学博士監修の元、①新鮮な食材をそのままに、②手作りよりも健康的、③ヒューマングレードという3つのコンセプトにこだわって製造されている、フレッシュタイプの犬用完全栄養食だ。
総合栄養食基準に準拠した専門家監修の手作りD2Cドッグフードブランドとして、リリースから2年弱にも関わらず、多くの愛犬家から愛用されている。
そんなココグルメを提供するバイオフィリアでは、1配送分購入につき1食分のココグルメまたは資金を、動物保護関連団体に寄付する活動を行なっている。
今回の寄付は、ココグルメの注文数が昨年対比で約400%に増加し、売り上げ利益ともに好調に推移しているため、可能となったという。
寄付されたフードは、ココグルメリニューアル前の在庫商品で、販売しているものと同じ高品質のまま、保護されている動物の元へと届けられたとのことだ。
保護団体の活動において、食費やペットシーツなどの消耗品代といった維持費は多額の費用ががかってしまう。ココグルメの寄付はフード費用削減へとつながり、保護団体が、本来の保護活動に注力しやすい環境の提供にもつながると考えられる。
また、手作りの高品質なココグルメを食べることにより、動物たちにとって食事を通しての喜びを与えられ、ココグルメを与えたところ食いつきが良くなったという報告もあり、保護されたばかりの動物たちの栄養面でのフォローだけでなく、フードとしての価値以上の付帯効果も見込める。
日本では毎年何十万頭もの犬や猫が、行政施設で殺処分されている。
これにはとても多くの要因が複雑に絡み合っているため、根本的な解決策を立てるのが難しい現状である。
しかし保護活動や法改正により、救われる命も増えているというのは事実である。
このようなプラスの面に目を向け、前向きに今出来ることをし続けていこう、というバイオフィリアの姿勢は「保護活動に本格的に携わるのは難しいけど何かしたい」「何をすれば良いのかよく分からないけどいても立ってもいられない」と思っている人の一助になるのではないだろうか。