記事の要点
・「ペットの不幸を最小化し、ペットを通じて人の幸福を最大化する」をビジョンとするアニマルクエストが、どうぶつ特化型ギフティングアプリ「Animal Quest」の提供を開始。
・Animal Questでは、一般的なSNSのように保護猫や保護犬などの動物たちを写真や動画ベースで参照し、マイペットとして登録して、かつ気になった動物にギフト(フード・トイレ・おやつといった消耗品や、ワクチンなどの医療費等)を送ることができる。
・現在、保護犬や保護猫を飼育する事業者や保護団体、コロナ課により集客や経営に課題のある動物園・水族館・牧場を経営する事業者、自治体、その他野生動物の保護などを行っている事業者・団体を広く「ホスト」として募集中。
LoveTechポイント
動物の殺処分や保護活動について、自身の生活環境の事情でなかなか支援のアクションを起こせない方も多いのではないでしょうか。
そんな方でもマイクロ支援としてギフトを送り、間接的に支援の輪を広げることができるような仕組み構築を目指している点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
1日およそ90頭。これは、全国の自治体で殺処分されている犬と猫の数である(2019年データ)。
下図のとおり、平成から令和にかけて、自治体で殺処分されている犬や猫の頭数は減少傾向にある。殺処分ゼロを達成する素晴らしい自治体も出てきている。
だが、それはあくまで自治体による「殺処分」という定義の中だけの話でもある。実際には、流通過程でその短い生涯を終えたり、多頭崩壊や引取り屋をはじめとした影の部分が存在し、犬や猫をはじめとする動物たちの不幸は、計り知れないものとなっている。
これに対して寄付やボランティア活動が盛んに行われており、近年の殺処分の減少などに大きく貢献している。だが一方では、組織運営や活動の持続可能性や拡張性といった点で、依然として課題を抱えている状況だ。
このような背景のなか、「テクノロジー」「ビジネス」「仕組み」という切り口でペットの社会課題に挑戦してるのが、株式会社アニマルクエストだ。
「ペットの不幸を最小化し ペットを通じて人の幸福を最大化する」をビジョンに掲げる同社が今回リリースしたのは、どうぶつ特化型ギフティングアプリ「Animal Quest」である。
これは、一般的なSNSのように保護猫や保護犬などの動物たちを写真や動画ベースで参照し、マイペットとして登録して、かつ気になった動物にギフトを送ることができるというもの。
日常の消耗品であるフード・トイレ・おやつといったものの他に、ワクチンなどの医療費や投げ銭としてギフトすることも可能だ。
また一部を除いて、里親を募集している保護動物は、ホスト(※アプリ内で動物を登録している事業者/団体)に申請することで、審査を経て譲渡されることもある。
以下の動画で操作イメージがつくだろう。
アプリの利用が、動物の保護・飼育・譲渡を目指す事業者や団体、自治体を支援することにつながり、間接的に殺処分をはじめとする不幸を最小化することにつながる。
現在はまだベータ版ということで機能は限られているが、先述した「ホスト」として、保護犬や保護猫を飼育する保護猫カフェなどの事業者や保護団体、コロナ課により集客や経営に課題のある動物園・水族館・牧場を経営する事業者、自治体、その他野生動物の保護などを行っている事業者・団体を広く募集しているという。
ホストは下記から応募が可能だ。
ホスト申込フォーム:https://ani-que.com/host
※個人によるホスト登録は受け付けていない
※ホストの登録には審査あり
保護されている動物たちを引き取りたいと思っていても、住む場所や生活環境、そのほか様々な要因によって、結果として断念している人も多いだろう。
そんな方が行えるベイビーステップとしての支援の第一歩として、今回リリースされたAnimal Questをのぞいて見てはいかがだろう。