LoveTech Media編集部コメント
「便から生み出す健康社会」というミッションを掲げ、腸内環境研究を通じて世の中の「病気ゼロ」を実現することを目指すスタートアップ企業「メタジェン」が、今度は”オリゴ糖”がもたらす腸内環境改善効果の解明に向け、2019年4月より明治フードマテリアとの共同研究を開始した。
よく「食物繊維やオリゴ糖を摂取することで、腸内の善玉菌を増やしてくれる」という表記を見つけるが、そもそもオリゴ糖とは、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトースなどの単糖が2〜10分子結合した糖類の総称。
野菜や果物に含まれる形で自然界にも存在しているものだ。
オリゴ糖の中には、砂糖に近い甘味性を持ちながら糖として吸収されず、血糖値に影響しないものや、特定の腸内細菌の増殖を促す効果(プレバイオティクス効果)が報告されているものがあり、機能性を有する健康食品として期待されている。
このオリゴ糖の摂取に対する腸内環境への影響について、メタジェン独自の腸内環境評価手法である「メタボロゲノミクス®」を駆使して解析をしていくという。
個々の腸内環境を適切に評価するには「どのような細菌がどのくらいいるか」を調べる遺伝子解析(メタゲノミクス)と、「どのような代謝物質がどのくらいあるか」を調べる代謝物質解析(メタボロミクス)、そこから得られた情報の統合解析(バイオインフォマティクス)の技術が重要になり、同社の「メタボロゲノミクス®」(メタボロミクス+メタゲノミクス)はこれらの技術を統合したものである。
上記の技術単体では成し得なかった”腸内環境の制御”までを念頭に置いた腸内環境評価を可能にしているものだ。
今回の共同研究を通じて、腸内環境改善効果の解明や新知見の発見に期待したい。
以下、リリース内容となります。
腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す 株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO 福田 真嗣)と、糖類・機能性素材のプロフェッショナルとして安心・安全を届ける 株式会社明治フードマテリア(本社:東京都中央区、代表取締役社長 姫野 真司)は、この度、オリゴ糖がもたらす腸内環境改善効果の解明に向けた共同研究を2019年4月より開始いたしました。
オリゴ糖とは、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトースなどの単糖が2〜10分子結合した糖類の総称で、野菜や果物に含まれる形で自然界にも存在しています。オリゴ糖の中には、砂糖に近い甘味性を持ちながら糖として吸収されず、血糖値に影響しないものや、特定の腸内細菌の増殖を促す効果(プレバイオティクス効果)が報告されているものがあります。これらオリゴ糖は機能性を有する健康食品として期待されています。
本共同研究では、メタジェン独自の腸内環境評価手法「メタボロゲノミクス®」を駆使した共同研究開発プラットフォームを活用し、オリゴ糖の摂取が腸内環境へもたらす影響について腸内細菌叢(そう)および代謝物質の統合解析を実施し、腸内環境改善効果の解明や新知見の発見を目指します。
本共同研究を通し、株式会社メタジェンならびに株式会社明治フードマテリアは、健康社会の実現に向けて、更に邁進してまいります。