マッチング後から実際に会うまではクッションがあるべき
--例えば隣の方と至近距離ですれ違った瞬間に「この人クロスミー使って、今すれ違いました」ってわかるものなのでしょうか?
平松氏:後ほどお伝えする「サポーターマッチ機能」等の一部の特殊通知を除いて、距離に関わらずすれ違いがわかるように通知はしていません。
--至近距離ですれ違った瞬間にクロスミーで通知が来ると、運命を感じるくらいドキドキすると思うのですが、なぜ通知機能をつけないのでしょうか?
平松氏:アプリとして、家に帰った時に「今日これだけの人とすれ違ったんだ」ってまとめて見る使い方を想定しています。
至近距離ですれ違って、例えばすぐにわかったとしたら、プライバシー的にイヤな方は多いですよね。また例えば通知が来たとして、すぐにお互いに声をかけるかと言われると、そんな人は実は少ないんじゃないかと思います。
--あくまでメッセージを経た上で実際にあってほしい、というコンセプトですね?
平松氏:そうですね。マッチングと実際に会うまでにはクッションがあった方が良いと思いますので、あくまで「すれ違う→マッチング→メッセージ→実際に会う」という流れを想定しています。
--なるほど。あと、アプリ画面上に「今日ひま」というボタンを見つけたのですが、これは何なのでしょうか?
平松氏:これは、マッチング後にメッセージを通じて会う、という流れではなく、その日にすぐに会いたい方向けの機能です。
「今日ひま」ボタンを押した状態の人同士がすれ違うと、お互いの「今日ひまリスト」として表示されます。
その日に誰かとすぐ会いたい方は、この機能をONにすればいいわけです。
スポーツだけでなく今後はエンタメ領域も
--先ほどおっしゃっていた「サポーターマッチ機能」とは何でしょうか?
平松氏:こちらは今年の8月にリリースしたばかりの機能です。
ご自身のプロフィール設定画面で、応援している日本のプロサッカーリーグと日本プロ野球チームを登録することで、チームのホームタウンやスタジアムですれ違った人同士を通知します。マッチングしたら、通常のアプリ機能と同様にメッセージの送受信が可能になります。
同じチームを同じ場所で応援していた者同士の運命的な出会いをサポートする、というコンセプトです。
--スポーツの趣味から始まる出会い。マッチングしたら盛り上がりそうですね。機能開発のきっかけは何だったのでしょうか?
平松氏:僕自身がサッカー好きということもあり、よくスタジアムに行くのですが、試合中に選手やチームのことについて、誰かと共有したくなるんですよね。友人以外でも、同じタイミングでスタジアムに応援に来ている顔なじみの方も多く、そういった方々と話すきっかけができたらな、と思いました。
その体験を機能として落とし込んだものが、「サポーターマッチ機能」です。
--人は共通点が多いと、それだけ仲良くなるスピードも早いですからね。スポーツ以外も今後は検討されているのでしょうか?
平松氏:そうですね、まだ構想段階ですが、音楽フェスやライブ、アイドルのコンサート、ハロウィンなど、同じく大勢がリアルの場で集まるエンタメ領域ではどんどんやっていきたいなと考えています。
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