ライブトークから始める恋活アプリ「LiveDuo」はマッチングアプリ第4の波になるか

インタビュー

 2018年11月3日、トークから始まる恋活マッチングアプリ「Live Duo(ライブデュオ)」が提供開始された。

 2012年に日本にマッチングアプリが誕生してから、これまで様々な切り口のマッチング機能が実装されたアプリが誕生してきた。趣味などのコミュニティ経由、フリック・スワイプ操作経由、位置情報によるすれ違い経由、デートのレストラン経由、相性診断経由など、実に多様な切り口を通じて出会いの幅が広がっていった。

 しかし、トークから始まるマッチングは初めての試みではないだろうか。

 Love Tech Mediaではこの新たなマッチングアプリの胎動を確認すべく、Live Duo株式会社 代表取締役CEOの比留間大地(ひるまだいち)氏と、CCO(Chief Customer Officer)の堀江勁丞(ほりえけいすけ)氏にお話を伺った。

 

「トークの相性で相手を選ぶ」がコンセプト

写真左:比留間CEO、写真右:堀江CCO

--まずはお二人のご経歴を教えてください。

比留間大地(以下、比留間氏):東京工業大学を現在休学中でして、今の会社を立ち上げる前はアーティスト活動をしていました。3DCGなどのデザイン分野やAR/VR、AI、ブロックチェーンなど、一通りのテクノロジーに触れながら、社会問題に切り込んだイベントを運営したりなど、ゼネラリストとして色々な活動をしてきました。

LiveDuoではエンジニアリングとデザイン、それから経営企画を担っています。

堀江勁丞(以下、堀江氏):私も明治大学を同じく休学中でして、比留間とは共通のイベント運営を通じて知り合いました。

現在は下北沢のシェアハウスで比留間と一緒に住みながら、LiveDuoの開発・運営を進めています。

ちなみに私はマーケティングやPR領域を担当しています。

 

--お二人とも学生の方なんですね!なぜ恋活マッチングアプリを開発されようと思ったのでしょうか?

比留間氏:私自身、マッチングアプリを通じて彼女ができましたし、身の周りにもマッチングアプリを使っている友人がたくさんおります。

素敵な出会いに巡り合ったという声がある一方で、「メッセージのやりとりや異性の検索作業が面倒」「かといってすぐにデートが決まるのは怖い」「結局話してみないと相性なんてわからない」というお悩みもたくさん聞いてきました。

そこでこれらの課題を解決するようなマッチングアプリを自ら作りたい、と考えてLiveDuo開発に至りました。

「トークの相性で相手を選ぶ」をコンセプトに、最初に3分間のトークを通じて、マッチングを判断するような仕組みにしています。

 

本来会う前にするべき判断や意思決定をマッチング前に!

--早速、LiveDuoのマッチングの仕組みを教えてください!

比留間氏:それでは一通りの流れをご説明しますね。

アプリを起動すると、このような画面になります。

比留間氏:ここで真ん中下の「トーク候補を探す」ボタンを押していただくことで、3分間トークができる相手候補を表示する画面(サジェスト画面)に入室します。

比留間氏:相手のプロフィールを見て「ぜひ話してみたい」と思った相手が表示されたら、画面上の「準備完了する」ボタンを押していただきます。

これでこちら側のトーク準備は完了です。さらに相手にもこちらのプロフィールが表示されていて、お互いに「準備完了する」状態になったら、トークが開始されます。

 

--結構シンプルな流れですね。トークですが、これはいきなりお互いのライブビデオ映像が表示されるのでしょうか?

比留間氏:いきなり表示されると怖いと感じる方が多いと思うので、「カーテン機能」というものを実装しています。

はじめはこちら画面(左画像)のように何も見えず、通話モードの状態になっています。

比留間氏:トークを進めていく中で「顔が見たいな」と思ったら、真ん中のレバーを右にズラしていただきます。すると、少しずつ相手の映像が見えるようになっていき、一番右にもっていくと相手の映像がフルで見えるようになります。

比留間氏:このようなオペレーションで通話とビデオ通話を、常時切り替えながらトークすることができます。

 

--なるほど!最初からビデオ通話なんだけれど、真ん中のレバーに応じてビデオの映像露出加減が調節できる、ということなんですね。

比留間氏:おっしゃる通りです。

通話もしくはビデオ通話を通じて「いいな」と思われたら、相手の「レビュー」をしていただきます。このような画面が通話終了後に表示されるので、ここで用意されている評価候補の中から一つ選んで、相手をレビューします。

比留間氏:お互いにレビューしあった状態になると、そこで初めて「マッチング成立」となり、アプリ内でいう「フレンド」になります。

ちなみにマッチングを希望しない相手だった場合は、下の「スキップ」もしくは「不快に感じた」を押すと、そのまま解消となります。

比留間氏:フレンドになると、そこからは他のマッチングアプリにあるようなメッセージをすることができるようになります。また、メッセージだけではなく、MAX15分のビデオ通話もできるようになります。

堀江氏:ちなみに法規制上の問題で、通話・ビデオ通話をするためには、公的証明書による年齢確認を事前に行っていただくことになっております。こちら、よりスムーズに行えるような楽しめるチュートリアルも考案中で、いずれ実装予定です。

 

--法的な部分は当然共通ですからね。先ほどの話をまとめますと、この「レビュー」が、他のマッチングアプリでいうところの「いいね!」になる、ということですね?

比留間氏:そういうことになります。

本来会う前に行われるべき判断や意思決定を、LiveDuoではマッチング前に実施できるように設計しています。

ちなみに、各プロフィールで表示されている棒グラフは、レビューの集計となります。

 

3分間という絶妙な時間

--これまでにない新しい仕組みなので、何点か確認させてください。まず「トーク候補を探す」で表示される相手は、どんな人なのでしょうか?

堀江氏:完全にランダムです。

「トーク候補を探す」を押してサジェスト画面に入室した相手であれば、誰でもサジェストされる可能性があります。

逆に、サジェスト画面に入室していない相手は、絶対に表示されません。準備できていないのに通話やビデオ通話が始まったら問題ですからね。

 

--完全にランダムなんですか!それは新しいですね。

堀江氏:「結局は会ってみないと分からないよね」という思いから、このような仕様にしています。

 

--なるほど。次に、トークが盛り上がった中で3分が経過すると、どうなるのでしょうか?

堀江氏:強制的にトーク終了になり、レビュー画面に移行します。

 

--そこは強制終了になるのですね。なぜ3分なのでしょうか?

堀江氏:LiveDuoの機能検証として、ビデオ通話でのマッチングテストを行ったのですが、1分だと何が何だかわからないという声があり、逆に5分だと初対面としては長いと感じた声が多かったんです。

また、「相手とのトークを終了したいが相手が話続けていて言い出しづらい」という声もあったので、適度に会話を切れる時間である必要もあります。

上記内容に鑑みて、最終的に3分に設定しました。でも今後のユーザーの声に応じて変更していく可能性は十分にありますね。

 

--確かに初対面で1分は短く、5分は長いと思うので、絶妙な時間ですね。ちなみに、他のマッチングアプリだと、どういう人がアプリを使っているんだろう、という使い始めの確認のために検索結果画面を見ている人も多いと思います。一人ずつのランダム表示だと、その辺りのユーザーニーズが満たされない気がするのですが。

比留間氏:そのために、登録しているユーザーを一覧で確認できる「ユーザーリスト」と、それに付随した「ライク機能」を実装しています。

比留間氏:ユーザーリスト画面では「年齢」と「居住地」のみ検索条件設定することができ、その設定条件に応じた相手が一覧表示されます。

ここはあくまで「どんな人がいるのか」を確認するための画面なので、マッチングのためのアプローチをすることはできませんが、代わりに「ライク」というお気に入り登録機能があります。

比留間氏:一覧の中で気になった方を長押しすると、ライク登録することができます。ライク登録した相手は、画面右上の「ライク一覧」でチェックすることができます。

一度にライクできる人数は決まっているので、別な人をライクしたいと思ったら、すぐに解除できるようにもなっています。

--ライク登録していると、お気に入りリストとして管理できる以外に何か用途はあるのですか?

比留間氏:ライク相手がアプリを起動してログインすると、通知が来るようになっています。気になる相手とトークするためには、まずは相手がログインしている必要があるので、そのための通知機能です。

 

音楽フェスみたいなブランディングをしたい

--サービス名や貴社名であるLiveDuoって、どういう意味なのでしょうか?

比留間氏:Duoは元々ギリシア語で2を意味する言葉が語源でして、デュエットの意味で使っています。Liveはそのままでライブストリーミングの意味です。

ライブのような同期コミュニケーションで出会い、デートをする」という思いで、LiveDuoという名前にしました。

 

--お話を伺っていて、なんだか音楽のライブ的な要素があって面白いなと感じました。

比留間氏:まさに、音楽フェスみたいなブランディングをしたいなと思い、アプリやロゴのカラーリングもこだわっています。

これまでのマッチングアプリにあるような色合いとは違い、もっとポップで気軽なイメージを出したいと思っています。

 

--そのイメージ、すごくわかります!ちなみに、料金体系はどのようになっているのでしょうか?

堀江氏:女性は基本的に無料で全てをご利用いただけます。

男性は、3分間のライブトークまでは無料で使えますが、そこから先のフレンズメッセージをするには、月額課金が必要となります。

ちなみに現状は、一日のライブトーク回数は女性が20回、男性が10回と決まっているのですが、それぞれ増やされたい場合は、男女ともに有料で追加することもできます。

 

第4世代マッチングアプリとして

--今後の目標について教えてください。

堀江氏:まず、通話・ビデオ通話中のトーク補佐機能をつけていきたいと思っています。トークで困る方は絶対にいるので、どんな話題が良いのかを、会話中にリコメンドするようなイメージですね。

 

--メッセージと違ってリアルな声なので、LiveDuoでは特に必要になってきそうですね。

比留間氏:次に、せっかく恋活トークデータを取得できるプラットフォームになるので、法的な課題をクリアできたとしたら、トーク内容を収集・解析していき、研究機関へのデータ提供などできればと思っています。絶対に貴重なデータになるはずです。

また今は恋活を目的としたサービスにしていますが、中長期的には語学学習などの学びや、暇つぶしなど、様々な用途での展開を考えています。

そして最終的には日本以外にも展開をしていきたいと考えています。もしかしたら、こちらの方が早いかもしれません。海外の方が、このような仕組みへの精神的抵抗感は少ないはずなので。

 

--ありがとうございます。最後に、Love Tech Media読者の皆様に、お一人代表で一言お願いします。

比留間氏:マッチングアプリにはこれまで、好みの異性を検索する「第1世代」、検索よりも直感的にマッチングする「第2世代」、すぐデートに繋げられる「第3世代」が存在しましたが、いずれも私たちの中では「会う前にもっと解決できる課題がある」と考えており、それを解決するための仕組みがLiveDuoです。

マッチングアプリ「第4世代」として、皆様の恋活に寄り添って参ります。

ぜひLiveDuoを使ってみてください!

 

編集後記

マッチングアプリ第4世代ということで、確かに、LiveDuoはこれまでとは全く異なるUI/UXのアプリ構成となっていました。

 

デートして初めて「この人と合う/合わない」というフィーリングが判明することが多く、合わなかった場合のそれまでの苦労(マッチング・メッセージ・日程調整・デートの時間等)は全て徒労に終わってしまいます。

 

それを未然に防止するための解として、ライブビデオ通話をマッチング前に実施するという課題解決をした本アプリの、今後の伸びに注目して参りたいと思います!

 

『LiveDuo』詳細についてはこちらをご覧ください

 

本記事のインタビュイー

[写真左]比留間大地(ひるまだいち)

Live Duo株式会社 代表取締役CEO

東工大経営工学系卒。
テクノロジー・デザイン・ビジネス・ソーシャルの4つのセクターで活動する生粋のジェネラリスト。
0to1を生業とする。

[写真右]堀江勁丞(ほりえけいすけ)

Live Duo株式会社 CCO(Chief Customer Officer)

明治大学経営学部。
一般社団法人として総理大臣や企業経営者をはじめとするトップリーダーらを巻き込んだイベントを数多く運営した経験を持つ。

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