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昆虫×テクノロジーで食糧危機の解消に挑戦するムスカ《前編》

2018 9/03
インタビュー 食/地域/環境
長岡武司
目次

45年間1,100世代の品種改良を経た超サラブレット”ハエ”

--とにかく新しい概念すぎて、まだついていけていません(笑)そもそもこのイエバエは、どのような経緯で手に入れたのですか?

串間充崇(以下、串間氏):もともとこのイエバエを使った循環システムの構想は、旧ソ連時代まで遡ります。

当時アメリカと宇宙開発競争をしていた冷戦時代のソビエトでは、1960年から1970年にかけて有人火星探査、いわゆるマース計画を立てていました。火星まで往復4年かかる見込みの中、道中全ての食料を宇宙船内に載せるのは不可能であり、飛行士の排泄物処理と併せて大きな問題でした。

その問題を解決するために科学者が見つけた方法が、このイエバエだったんです。飛行士の排泄物から短期間で貴重な動物性タンパクを生み出せるうえ、幼虫排泄物も肥料として活かせるので、まさに宇宙船内で完結するバイオマス・リサイクルに最適だった、ということです。

 

--面白い経緯です。もともとは旧ソ連のハエなんですね!なぜ日本に来ることになったのでしょうか?

串間氏:1991年にソ連が崩壊しロシアへと転換する時期に、私の恩師である株式会社フィールドの小林一年という方が、ロシアの先端技術を日本に導入する仕事をしていまして、情報を収集するためにロシア全土の科学者口コミネットワークを作ったんです。

当時ロシアの科学者達には国から給料が満足に出なくなり、お金に困っていました。そんな中で日本から来た小林が面白い技術をどんどん買っていったので、その評判を聞きつけて、次々と研究案件売却の話が来るようになりました。

イエバエの話もそういった経緯で小林の元にきた、ということです。

小林も理系ではないので、当時は単純に「面白いかもな」くらいに思ったようでした。だいたい1992〜93年くらいの話です。

(写真左:串間充崇氏、写真右:小林一年氏)

--それでイエバエの種を買い付けて、日本で育てることになったんですね?

串間氏:はい。帰国後にイエバエを鹿児島大学に持って行き、専門の先生に見てもらいました。

そうしたら、ものの数日で「これは凄い」ということになり、フィールドと鹿児島大学の共同研究が始まりました。

イエバエの卵を買い付けたと同時に、種の能力向上に関するノウハウもロシアから引き継いでいました。つまり、イエバエのサラブレットの作り方も、すでに持っていたんです。

1970年代から現在に至るまで約45年間、国境をまたいで交配をひたすら重ね、1,100世代の品種改良を経た超サラブレットが、現在我々の持っているイエバエになります。

「これをやる!」と決めたら突き進むタイプ

--元々、小林一年さんという方が、日本におけるイエバエの基礎を作られたことはわかりました。串間さんはどのタイミングで、プロジェクトに携わられたのですか?

串間氏:私はもともと、電力会社に勤めていました。しかしあるタイミングで小林と出会い、イエバエ含め彼の事業への構想と思いに心打たれてしまい、翌日には辞表を提出して株式会社フィールドの採用面接に宮崎まで行っていました。

 

--まだ採用されるかもわからないのに、退職されたんですか!?

串間氏:もともと「これをやる!」と決めたら突き進むタイプなので(笑)

株式会社フィールドはイエバエだけをやっているわけではなく、先ほどお伝えした、旧ソ連時代の様々な研究技術を持っていました。

私はそれらを通じてロシアの技術案件や商品開発に従事し、様々な分野の知識を吸収して経験を積んで行き、2006年に独立してロシアの科学技術商社のアビオス株式会社を立ち上げました。

フィールドから様々な案件を継承する中に、イエバエと関連技術・権利も含まれていました。

同社と各大学との共同研究を通じてイエバエの基礎研究を続けていき、安全性含めて徹底的な検証を進めてまいりました。

そのフェーズが完了していよいよ事業フェーズに移行することになったので、イエバエ技術専門会社である株式会社ムスカを2016年に設立し、今日に至っています。

 

》中編記事につづく

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インタビュー 食/地域/環境
LoveTech イエバエ タンパク質 ラブテック 昆虫 株式会社ムスカ 食糧危機

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この記事を書いた人

長岡武司のアバター 長岡武司

LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年11月にあいテクテク株式会社創業。愛に寄り添うテクノロジーの切り口で事業を展開。一児の父。

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