リリース概要
高品質なイチゴの生産と国内外への販売を行う遊士屋株式会社(代表取締役:宮澤大樹(28))と、昆虫テクノロジー企業ムスカ(代表取締役CEO:流郷綾乃(29))は、ムスカのイエバエ技術により作られた有機肥料を用いた生産実証実験を三重県伊賀市の農園で開始します。
検証は、京都大学大学院 農学研究科在学中から農業用資材の研究・開発に携わるAGRI SMILE代表取締役中道貴也氏(26)が担当します。
持続的な「循環システム」構築へ
株式会社ムスカ(以下、ムスカ)は、2025年から30年頃に予想される爆発的な人口増加によって生じる肉や魚などの動物性タンパク質の枯渇を、イエバエを使った独自の循環システム(バイオマスリサイクル)を構築することで解決しようとする昆虫テクノロジー企業です。
この度 遊士屋株式会社(以下、遊士屋)では、ムスカのバイオマスリサイクルの過程で生産される有機肥料を用いた、イチゴ生産の実証実験を開始いたしました。
「おいしい」サスティナビリティを
日本の農産物を取り巻く、有機やオーガニックといった言葉の定義は曖昧な点も多く、マーケティングに偏重していたり、実態とかけ離れた理解をされてしまったりしていることも多くあります。
それでも、私たちの子どもや孫の世代が生きる時代にも豊かな食生活を残していくためには、今よりも環境負荷の少ない 持続的な循環システムをつくっていく必要があることは間違いありません。
(写真)ムスカ肥料を施肥した遊士屋農園のイチゴ株。
今回の実証実験では、イチゴ株の生育比較と、収穫量、食味値の比較調査を実施します。
生食で用いられることの多い日本のイチゴは、世界でも類を見ない生産技術と品質を誇ります。他の農産品と比べ、より「おいしさ」の追及が進んでいるイチゴ栽培において、サスティナブルな過程で作られた肥料からどのような成果が得られるのかをリサーチしてまいります。
検証はAGRI SIMLE中道氏がリード
実証実験の設計と検証は、経験知や感覚で語られることも多い有機栽培の領域にアカデミックな視点を取り入れるために、京都大学大学院 農学研究科在学中から農業資材の研究・開発に携わってきた中道貴也氏(株式会社AGRI SMILE代表)が担います。
また今後、実際に実ったイチゴの試食会なども開いていく予定でございます。
遊士屋株式会社 概要
・会社名:遊士屋株式会社/YUJIYA Inc.
・代表 :代表取締役 宮澤大樹
・東京事務所:東京都港区南青山2-2-15-9F
・伊賀農園:三重県伊賀市法花
・会社HP:https://yujiya.co
・Instagram:https://www.instagram.com/berry.japan/
苺生産ブランド「BERRY」(https://berryjapan.com/)を手掛け、国内のお客様への直接販売や、タイ・シンガポール・台湾・香港などへの輸出を行っています。イギリス王室御用達のテーブルウェアブランド「ウェッジウッド」の260周年記念キャンペーンや、世界的なパティスリー「モンサンクレール」に用いられるなど、高品質な苺をご愛顧いただいております。
株式会社ムスカ 概要
・会社名:株式会社ムスカ/MUSCA Inc.
・代表 :代表取締役CEO 流郷綾乃
・東京事務所:東京都港区西麻布1-11-6-13F
・宮崎ラボ:宮崎県児湯郡都農町川北
・会社HP:https://musca.info
ムスカのバイオマスリサイクルは、45年以上に及ぶ選別交配を重ねたイエバエの幼虫を用いて、家畜が出す排せつ物や有機廃棄物を1週間という早さ(※)で「堆肥化」し、さらにその幼虫を乾燥させることで「飼料」を生産するというものです。(※)通常、早くても1ヶ月以上かかるとされます。
●MUSCA 飼料:耐病性付与効果、増体効果、誘引効果(魚の食いつき向上)など、複数の機能性が大学機関によって実証されています。
●MUSCA 肥料:土壌改善効果、病原菌抑制効果、農作物の成長促進効果、収穫量の増加など、完熟させて作られた堆肥よりも優位な機能性を持つことが大学機関によって実証されています。
株式会社AGRI SMILE 概要
・会社名:株式会社AGRI SMILE
・代表 :代表取締役 中道貴也
・所在地:東京都渋谷区桜丘町4ー17
・会社HP:https://agri-smile.com
プロ農家の栽培動画配信サービス「AGRIs(https://www.agri-smile.app/)」を手掛ける農業系スタートアップ。その他、官庁・民間企業への農業後継者育成システムの提供や、農業資材の実証試験とそのサポート、および販売などを行っています。
【本件に関するお問合せ先】
遊士屋株式会社 代表取締役 宮澤大樹
メールアドレス:hello@yujiya.co