地方自治体が「まごチャンネル」を活用して地域住民に情報発信。大阪府泉大津市が実証実験を開始

家族/仕事

記事の要点

・「まごチャンネル」サービスを手がける株式会社チカクが、大阪府泉大津市および泉大津市社会福祉協議会と共同で、“新しい生活様式”での泉大津市在住の高齢者に向けた情報伝達に関する実証実験を、2020年7月15日より開始。

 

・インターネットを使わない高齢者に必要な行政情報を届け行動変容を起こすことができるかという点について、具体的に「災害時の避難」「介護予防」「地域とのつながり」の3つを検証テーマとして選定。

 

・地方自治体がまごチャンネルを活用して地域住民に情報発信を行うのは全国初の試み。

LoveTechポイント

システム操作に不慣れな高齢者でも抵抗なく使えることが大きなアドバンテージの「まごチャンネル」。

その極限までシンプルに洗練されたUXをもつ点を最大限生かして、プラットフォームとしての真価が発揮されることに期待します。

編集部コメント

「まごチャンネル」サービスを手がける株式会社チカクが、大阪府泉大津市および泉大津市社会福祉協議会と共同で、“新しい生活様式”での泉大津市在住の高齢者に向けた情報伝達に関する実証実験を、2020年7月15日より開始した。

 

「まごチャンネル」とは、スマートフォンで撮影した動画や写真をネット環境の有無を問わず実家のテレビに直接送信できる動画・写真共有サービス。インターネットやスマートフォンに不慣れなシニア世代でも、テレビを通して孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができるサービスとして、全国47都道府県、海外30都市以上でのつながりを実現している。

 

そんなまごチャンネルを泉大津市では、昨今のコロナ禍を中心とする状況下において自助・共助・公助の地域コミュニティ機能強化の取り組みに活かせるとの考えから、“新しい生活様式”に必要な非対面型での情報収集・コミュニケーションの高齢者用ツールとして採用することを決定した。

※今回の使用する「まごチャンネル」は既存モデルを活用し、本体及び月額利用料をチカクが無償提供している。その上で、住民のプライバシーも考慮した結果、今回の実証実験では泉大津市がチカクに配信する行政情報を提供し、チカクから市民に情報発信する形式をとっている

 

泉大津市の令和二年度施政方針のテーマは、社会の変化に対応した「新しい行政サービスを創る」こと。

 

今回は、インターネットを使わない高齢者に必要な行政情報を届け行動変容を起こすことができるかという点について、具体的に「災害時の避難」「介護予防」「地域とのつながり」の3つを検証テーマとして選定している。

 

実証実験概要は以下の通り。

・ 実証期間:2020年7月15日~10月14日(予定)

 

・ 対象者:泉大津市在住の70歳以上の高齢者10名

 

・ 検証テーマ:「地域とのつながり(共助・公助)」、「介護予防」、「災害時の避難」

 

・ 配信コンテンツ:
1. コロナ避難のHOW TO動画 (危機管理課)          6回程度
「コロナ避難のしかた&備蓄物資食べてみた!シリーズ」で構成
2. お口の健康体操のHOW TO動画(高齢介護課)        12回程度
「今日からできる!お口の運動シリーズ」
3. 民生委員の紹介と訪問の予告動画(社会福祉協議会&福祉政策課)  6回程度

 

・ 主な検証項目:
1. まごチャンネルを活用したか、できたか
2. 在宅避難を理解できたか、実際に備蓄したか
3. お口の健康体操をしたか、習慣化したか
4. 民生委員の訪問が円滑にできたか

 

地方自治体がまごチャンネルを活用して地域住民に情報発信を行うのは全国初の試み。

 

極限までシンプルに洗練されたUXをもつまごチャンネルの、プラットフォームとしての真価が発揮されることに期待だ。

 

以下、リリース内容となります。

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