LoveTech Media編集部コメント
マッチングアプリと自治体の初コラボ事例としてLove Tech Mediaでも取材させていただいた、Omiaiと岡山県との取り組みに進捗があった。(2018年8月に実施された連携イベントの記事はこちら)
今年11月に開催された第2回おかやま移住候補地体感ツアーにて、Omiaiからも3組のカップルが参加し、他ツアー参加者と共に、町長との交流や農業体験などのコンテンツを楽しまれたようだ。
また併せて、移住についての意識調査も、Omiaiユーザー向けに実施。
詳細は以下リリースをご覧いただきたいが、「移住する予定」や「検討したい」と思っている人は時期を問わない場合、51.7%と半数以上いることがわかり、またその内訳として約半数である48.3%はIターンを希望していることもわかるなど、想定以上の方が地方移住に興味を持っていることが判明した。
自治体の得意分野、民間企業の得意分野はそれぞれ異なる。
今後このような、お互いの得意分野を生かしたコラボレーションは増えていくことが想定される。
100%移住だけでなく、ワーケーションやデュアルライフなど、家族の生活様式も多様性に富む時代だからこそ、このようなツアーには積極的に参加して、アンテナを立ててみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。
リリース概要
株式会社ネットマーケティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮本 邦久)は、2018年11月17日(土)18日(日)に岡山県主催で同県井原市、矢掛町にて開催された「第2回おかやま移住候補地体感ツアー」参加者の募集に協力いたしました。また、若者がツアーに求める内容などの意識調査アンケートも併せて実施いたしました。本ツアーの参加条件は岡山県外に住む、結婚3年以内の夫婦や結婚を前提にお付き合いしているカップルです。その結果、「Omiai」を通じて出会い今年ご入籍されたご夫婦(旦那さん29歳、奥さん28歳)や、どちらもお子さんをお持ちで再婚を希望するカップル(彼氏さん30歳、彼女さん26歳)や、結婚3年以内のご夫婦(旦那さん40歳、奥さん31歳)が参加いたしました。
今回の体感ツアーの協力組織の一つ、「岡山盛り上げよう会」は岡山県への移住支援活動および地域社会への貢献を目的にしている有志が集まるボランティア団体です。株式会社ネットマーケティングは出会いや結婚を機に移住を検討する若者のサポートを後押ししていきたいという県や岡山盛り上げよう会の取り組みに賛同し、同年8月25日(土)に「岡山Omiai婚活Party」を共催し、今回の体感ツアーの参加者集客に協力いたしました。
今回の岡山県との取り組みでは、「Omiai」でカップルになった方へ「移住の体感ツアーや情報に関する意識調査」も実施しました。その結果、「移住についての意向を教えてください。」という質問に対して、「移住する予定」や「検討したい」と思っている人は時期を問わない場合、51.7%と半数以上いることがわかり、またその内訳として約半数である48.3%はIターンを希望していることもわかりました。住んだことのない地域への移住を希望している人が多いため、移住ツアーに対しても「内容や条件によっては興味がある」と答えた人が50%となりました。
【移住についての意向を教えてください。(回答数: 116)】
【予定している、検討したいと回答した人に伺います。下記のうち、興味があるものを全て選んでください。(回答数: 60 )】
【移住体感ツアーに興味はありますか。(回答数: 116)】
移住に興味があるという結果が出ている反面、移住を検討する上での懸念点は「移住に関する情報が十分でなさそうなこと」「移住に関する情報をどこで入手していいかわからないこと」など情報収集場所が不明という意見が多く、結果、「何から考えてよいかわからない」という消極的な意見の人も多くなったのではないかと考察します。
【移住を検討する上での懸念点は何ですか。(回答数: 60 )】
若者は「子育て」のために移住を検討
若い夫婦やカップルは「子育て」や「妊娠・出産」をキッカケに移住を検討する人が多いこともわかりました。参加者からも「まず、子ども達のことを第一優先で考えたいと思っています。子ども達が、自然と触れ合いながらのびのびと暮らせ、自立の力を養っていけたら、と考えているからです(26歳女性)」「都会だと待機児童の問題もある為、子供のことを考えると地方の方が良いのかなと考えている(29歳男性)」「東京での子育てだと伸び伸び育てられないような気がする(40歳男性)」という理由も。
【移住したい・しようと思ったきっかけを教えてください。】
そのため、ツアー内容に求めることも子供のための「医療・福祉」、「教育環境」、病院や学校までの車以外のアクセスという意味で「公共の交通手段について」への関心が高く、「移住先の人間関係」は下位になりました。
【移住体感ツアーに参加するとしたら、どんな内容があると魅力的ですか。】
参加者の声:
それぞれに2歳のお子様がいて再婚を目指すカップル(彼氏さん30歳、彼女さん26歳)
ツアー参加理由について「私たち子連れ同士が、結婚をすることを考えた際に、お互いの地元でないところも考えてみたかったからです」と話す彼女さん、「実家から車で2時間以内という場所も、何かあった時にも駆けつけることができるため、岡山に興味を持ちました。体験を通じて実現可能であると判れば、具体的に計画もしたいと考えています。」と続ける彼氏さん。お二人は2歳のお子さんが合計で3人いらっしゃるため、直面している子育て環境を重視した地域選びを目的に参加されました。
参加後の感想では彼氏さんは「お子さんがいる移住者の方たちの実体験や生活ぶりを聞けて、田舎での暮らしに対してイメージがしやすかった点が一番の収穫でした。移住してからの家や仕事といった事への説明も十分でしたし、子どもの教育施設や医療サービスの説明もとても参考になりました。」、彼女さんは「年が近い人が多く、暮らしのイメージがしやすかったからです。また、知っている商業施設もいくつかあり、馴染みやすそうでした。」と話してくださいました。
結婚3年以内で2地域居住を考えられているご夫婦(旦那さん40歳、奥さん31歳)
「子どもを育てるなら田舎でのびのび自然体験をたくさん経験して、育ってほしいなと思います」と話す奥さん。また、「旦那さんは仕事の都合もあり、 田舎暮らしをあんまりよく思ってないので、体験ツアーでよさがわかってもらえるといいかなと思っています」と続けた。旦那さんは「都会も便利でいいが、子供もできるので田舎でのんびりした生活も検討したい。後の為に、他の地域で生活する場合どのような課題があるかも知りたい」と首都圏と田舎の違いや問題を体感できることにメリットを感じたようです。
参加後には「助成金なども詳しくわかってよかったです。」と奥さんはお話され、帰京後には他の地域の助成金制度についても調べられたそうです。旦那さんは「私達の場合、就農をメインで考えていなかったので、就農を押し出すのであれば、就農したい方に的を絞るほうが良いかもしれませんね。」と続けました。
運営者からの声:
岡山県 県民生活部 中山間・地域振興課 移住促進班 総括参事
山田威夫(やまだ たけお)氏
県が実施する「移住体感ツアー」は、移住希望者の方が、現地を見ることができるということで好評を博しており、毎年3~4回開催していますが、今回のように、結婚前後のカップルという狭い対象に限定しての募集は初めてでした。このため、いつもの媒体を使っての集客については苦戦しましたが、「Omiai」のネットワークを使った情報発信が非常に効果的であることがわかりました。また、移住支援団体である「岡山盛り上げよう会」がツアー企画に参加いただいたことや、同行して参加者をサポートしていただいたおかげで、行政とは異なる移住者目線のお話もしていただき、参加者の方から非常に好印象の感想をいただきました。それぞれの機関が、それぞれの得意分野を生かして連携することで成功できたと考えています。
この企画をスタートする時から「Omiai」の有するデータ活用については、大きな可能性を感じていました。我々の行っている「移住PR」は、県のPRの中でも、対象者がかなり狭い範囲のもので、オーダーメイドに近い感覚が求められます。テレビ、サイネージや駅貼りポスターなど、浅く広くといった大手企業が使うような広告手段では範囲が広すぎて効果的な情報発信ができません。このため対象となる人々の属性がわかったうえでの情報発信ができる「Omiai」には、様々な可能性があると期待しています。
岡山盛り上げよう会 代表
佐藤正彦(さとう まさひこ)氏
今回の取り組みの最大のメリットは何と言っても“若い世代の潜在需要に対する移住の訴求が出来たこと”だと思います。これまでは岡山県という地域の魅力をPRしてきましたが、“岡山県の事をまだ知らず、移住を意識していない層”に情報が届かない事が課題でした。今回の企画によってその層に、効果的にPRすることが出来ました。さらに、ライフスタイルを変える事が一般的とされる結婚というタイミングに、地方への移住によるQoL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上という手段があるという事を、現時点で意識していない方々へピンポイントで情報提供できたことも良かったと思います。
「Omiai」は、若い世代へ広く浸透している事と同時に、会員をしっかりと分析したうえでマッチングするシステムがあり、それをマーケティングのプロであるネットマーケティング社が運用しているという事が強みだと感じております。マーケティングというプロの技術や視点で、“地方生活の魅力”や“地方移住によるQoLの向上“という手段があるという事など、今情報が届いていない若い層へより効果的にPRできるように、今後も継続して我々の活動に対してアドバイスを頂くなどサポート頂きたいです。
結婚は、男女が人生を共にするという事であり、出身地や家族構成等より深い精確なプロフィールが必要になります。この情報は様々な分野に活用できると感じました。「Omiai」は真剣に結婚したい人が利用している為、様々なアンケートに真剣に回答をして頂くことができ、さらには会員数が多いため、より精度の高い需要・傾向分析が可能でしたので、既存の取り組みを見直すこともできると思います。
株式会社ネットマーケティング 執行役員 メディア事業本部 本部長
柿田 明彦(かきだ あきひこ)氏
「Omiai」のユーザーは20代30代で働き盛りの首都圏や地方の大都市に住む人が多いため、地方移住に興味がある人がどれくらいいるのかイメージできず、当初は参加者の募集に不安な部分がありました。実際には日程があえば参加したい方も含めると20組以上の方に体感ツアーにご興味をもっていただきました。「Omiai」のサービスを通じて少子化問題に貢献したいという理念で運営していますが、利用者にUターンやIターンのキッカケを作ることで、地域活性だけではなく若者の未来にも大きく関わっていけることを実感しました。
また、地元や所縁のある土地以外への移住情報は、その土地への接点が少ないため積極的に収集する必要がありますが、首都圏で忙しく働く若者には気軽に収集、検討できる環境がないことも事実です。ネット上で収集できる情報では移住という多角的な視点や、好みや趣向が影響する内容には限界があり、手軽に検索できないことも移住を足踏みする原因だと考えます。明確に移住先が決まっていない場合や、生活をイメージできていない場合は、若い年齢のうちに移住に挑戦する機会を作ることが、地方創生にとって必要なことだと考えています。そのため、「Omiai」では今後も、若者に男女の出会いや結婚のキッカケを与えるだけではなく、その後のライフステージも応援していきます。今回の取り組みや「Omiai」のユーザーデータベースの活用にご興味がある自治体様がいらっしゃいましたら、まずはお話させていただき、それぞれの自治体様の抱える課題に合わせた解決方法を模索したいと思っています。
調査概要
調査期間:2018年10月18日から11月9日
調査対象:2012年から2018年に「Omiai」で良縁になったカップル
回答数:116人
Omiaiサービス概要
「Omiai」は、男女の出会いを「安心」かつ「安全」にサポートする恋愛マッチングサービス。気になる異性に「いいね!」をクリックし、相手がそれに「ありがとう」を返すことでマッチングが成立、その後のメッセージ交換が可能となるサービスです。少子化、晩婚化が社会問題となるなか、2012年2月のサービス開始以降、出会いを求める男女に支持され、累計会員数は360万人を突破(2018年10月時点)。2014年からは、政府主催の「婚活・街コン推進サミット」に参画するなど社会問題解決への貢献もサービス運営の意義として掲げています。
【会社概要】
会社名 : 株式会社ネットマーケティング(英文表記:Net Marketing Co.Ltd.)
代表者 : 代表取締役社長 宮本 邦久
設 立 : 2004年7月
上場市場: 東京証券取引所 第二部 (証券コード:6175)
所在地 : 東京都港区南青山1丁目2−6 ラティス青山スクエア3F・4F
事 業 : メディア事業、広告事業 http://www.net-marketing.co.jp/