記事の要点
・株式会社サイバーエージェントの子会社である株式会社CAmotionが、8秒で始まる“声”のマッチングアプリ 「koely(コエリー)」の提供を開始(iOS版のみ)。
・相手のプロフィールを見はじめてから8秒経過すると、自動的に電話がかかる仕組みとなっており、それに対して相手が着信を受け入れると、3分間の会話を楽しむことができるようになっている。
・これまでサイバーエージェントグループが培ってきたマッチングサービスの健全な運営のためのノウハウを活かし、24時間365日体制で厳重なサービス監視を導入し、電話ならではの監視体制として、全ての通話を文字起こししてNGワードを抽出するという取り組みを行うとしている。
LoveTechポイント
検索条件設定等による無機質なマッチング体験ばかりではなく、もっとプロセスを楽しめて、かつ感情の動くものにしたいという思いで設計されている点が、LoveTechだと感じます。
UXが非常に新しいので、恋活中・婚活中の方は、試しに使ってみるだけでも面白いでしょう。
編集部コメント
サイバーエージェントグループから、新たなるマッチングアプリ「keory(コエリー)」のiOS版がリリースされた。
コンセプトは「8秒で始まる“声”のマッチング」。
従来のマッチングアプリが、「いいね!」などのお互いのリアクションをきっかけにテキストメッセージを開始するものが主流となっている中、「koely」では初めて相手と交わすコミュニケーションが “声”となっている。
つまり、最初のやり取りがスワイプやメッセージではなく、「通話」になるという。
具体的には、相手のプロフィールを見はじめてから8秒経過すると、自動的に電話がかかる仕組みとなっており、それに対して相手が着信を受け入れると、3分間の会話を楽しむことができるようになっている。
もちろん、プロフィールはカード形式になっており、特段「通話したい」と思わなければそのまま縦にスワイプして次の相手を確認することができる。
よって、表示された相手のことが気になって8秒間見た場合のみ、自動コールがなされることとなる。
電話が盛り上がり相手を気に入れば3分間からの延長も可能で、気に入らなければプロフィールのスキップや着信拒否等の選択も出来るという。
「それじゃあオンライン同士のユーザーじゃないと、マッチングしないんですね?」
そんな声が聞こえてきそうなものだが、相手がオフラインの時でもアプローチができるよう、「きになる」という、他マッチングアプリでいう「いいね!」に準じたものを送ることもできる。
つまり、「koely」でマッチングするには、オンラインのときの「発信」とオフラインのときの「きになる」の2つの方法がある。
引用:koelyサポートページより
サイバーエージェントグループでは現在、「タップル誕生」と「CROSS ME(クロスミー)」の2マッチングサービスを提供しており、すでに終了したもの(「Qunme」「torte」「mimi」)も含めると、多くの運営実績を有している。
「koely」ではこれまで同社グループが培ってきたマッチングサービスの健全な運営のためのノウハウを活かし、24時間365日体制で厳重なサービス監視を導入し、電話ならではの監視体制として、全ての通話を文字起こししてNGワードを抽出するという取り組みを行うという。
料金体系は男女でプランが分かれており、男性はすべての機能を利用するには月額会員登録が必要。マッチングまでのきになる・通話は無料で利用でき、マッチング後のメッセージや、同じ相手との二度目以降の通話は、男性に関しては有料会員のみが使えるという。ちなみに、女性は全機能が無料だ。
- 1ヶ月プラン 月額4.100円(通話チケット+30枚)
- 3ヶ月プラン 月額8,800円(通話チケット+90枚)
- 6ヶ月プラン 月額12,800円(通話チケット+180枚)
- 12ヶ月プラン 月額18,800円(通話チケット+360枚)
以前LoveTech Mediaでは、映像から始まるマッチングアプリ「LiveDuo」や「VACILA(バチラ)」(いずれも現在はサービス終了)について取材し、次世代型マッチングの先駆けとして注目したが、結果として第三者との出会い目的の映像コミュニケーションはまだハードルが高かった。
今回は、それに比べて視覚情報がないバージョンの「声コミュニケーション」である。
既存の文字コミュニケーションに慣れたエンドユーザーが、どれだけハードルを感じず、安心・安全な印象を持って“声”から始まるマッチングアプリを利用することになるのか。当メディアとしても注視して参りたい。
なお、実際に当編集部でも登録を進めてみたが、他マッチングアプリが初回登録で「年齢確認処理」を必須としていない中(多くはメッセージ交換をする際にリマインドしている)、「koely」では登録フローの中で必須としているので、ユーザーは全員、年齢確認含めた本人確認が完了していることとなる。
アプリの仕様上、通話が基軸となっているので当然ではあるが、全員が公的書類等で本人確認済みである点は、大きな安心ポイントであることに違いないだろう。
プロセスを楽しめるようなマッチングを体験してみたい方は、試しに「koely」を使ってみてはいかがでしょう。
※今回はiOS版のみのリリースであり、Android版の提供開始は未定となっている。
以下、リリース内容となります。