記事の要点
・株式会社ヒューマノーム研究所が、疾患ゲノムに対する人工知能等を用いた高度な解析法の開発と医学・薬学研究の推進を目的として、エーザイ株式会社との間で共同プロジェクトを始動。
・ヒューマノーム研究所とは、健康が当たり前になった世界において、ポストヘルス時代の在り方を、最先端のテクノロジーから生み出されるビッグデータの統合を通じて考え、新たな技術と価値を創造していくという、非常にビジョナリーな研究機関。
・特にライフサイエンス分野に対する応用に関して先端の人工知能技術を有するヒューマノーム研究所が、豊富な医療知識およびバイオマーカー開発技術を有するエーザイと協力することにより、疾患ゲノム情報の解析を介して医療発展に有用な成果の創出を目指す。
LoveTechポイント
最先端テクノロジーを駆使し、「ヒューマノーム=人全体」を理解することで、健康で明るく楽しく暮らせる未来を目指す点がLoveTechだと感じます。
ゲノム医療の加速に向けて、今回の共同プロジェクトに期待大です。
編集部コメント
「人間とは何かー」
この、壮大なテーマに挑んでいるのが、ヒューマノーム研究所である。
ここには「人」に関わる様々な分野の研究者が集まっており、個体の観測技術や、そこから取得できるデータの統合解析技術およびAIの研究開発等、それぞれの専門分野を融合させることでこれまでにない強力な研究体制を整えている。
健康が当たり前になった世界において、ポストヘルス時代の在り方を、最先端のテクノロジーから生み出されるビッグデータの統合を通じて考え、新たな技術と価値を創造していくという、非常にビジョナリーな研究機関である。
今年6月には、人間の「心」の研究を加速すべく、こ心に関する研究をテクノロジーに乗せて実装し、人間の可能性を発信する株式会社リバネス・サイキテック研究所と、共同研究契約を締結している。
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このヒューマノーム研究所が、このたび、疾患ゲノムに対する人工知能等を用いた高度な解析法の開発と医学・薬学研究の推進を目的として、医薬品メーカーのエーザイ株式会社との間で共同プロジェクトを発表した。
個別化医療や層別化医療の実現に向け、大規模に観測されたゲノム情報に対して統計解析や機械学習の活用が期待されている一方、現時点では最先端のAI関連技術が十分に疾患ゲノム解析に適用できているとは言えない。
ライフサイエンス分野に対する応用に関して先端のAI関連技術を有するヒューマノーム研究所と、豊富な医療知識およびバイオマーカー開発技術を有するエーザイが協力することで、「疾患ゲノム情報」の解析を介して医療発展に有用な成果の創出を目指していくという。
医療領域におけるオープンイノベーションが進む中、今回の発表は非常に面白い組み合わせである。
ゲノム医療の加速に向け、本プロジェクトの成果発表が、今から楽しみだ。
以下、リリース内容となります。