記事の要点
・株式会社Living Techが、今すぐ部屋が見つかるアプリ「NOW ROOM」をリリース。
・ホテルやゲストハウス、シェアハウス、民泊・マンスリーマンション、普通賃貸等の「空室」を、環境変化の大きい人に「1ヶ月間」から提供するプラットフォームとして、部屋の検索・閲覧だけでなくアプリ上で予約・決済まで完了するので、文字通り「すぐに」入居することが可能。
・宿泊施設の客室稼働率は、平均して60%程度。観光庁が今年2月に発表した報道資料によると、2019年の客室稼働率は全体として62.1%。ビジネスホテルやシティホテルが軒並み70%台後半なのに対し、旅館や簡易宿所は30%台にとどまっている。
LoveTechポイント
これまでADDressやHafHなど、コ・リビングサービスを中心に「住み方」の多様化トレンドをお伝えしてきましたが、今回のNOW ROOMはまたこれまでと異なるアプローチでライフスタイルを拡張してくれる予感がするので、とてもワクワクしますね。
初期費用や審査など引っ越し時の明確なペインポイントを解消し、また旅館を中心とする客室稼働率の課題も解決してくれるというWin-Winモデルを構築している点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
「引っ越しの時の初期費用って、なんでこんなに高いんだろう?」
「2年間という契約期間をどうにかできないものか?」
「会社員をやめたら審査に通らなくなってしまった。ただ引っ越したいだけなのに。」
引っ越しをする時に、こういった悩みや疑問を抱えた方は多いのではないだろうか。
初期費用一つ考えてみても、例えば10万円/月の家賃の部屋に引っ越しをする場合、以下のような費用項目が発生し、結果として賃料の6倍強の初期費用が発生する可能性がある。
引っ越し時の初期費用計算例
初月+次月家賃:200,000円
初月+次月共益費等:30,000円
敷金(家賃1ヵ月分の場合):100,000円
礼金(家賃1ヵ月分の場合):100,000円
火災保険料:20,000円
鍵交換代:5,000円
仲介手数料(家賃1ヵ月分+税):110,000円
保証会社(1ヵ月分の家賃+共益費等の100%):115,000円
合計:680,000円
昨今では生き方の多様化に伴い、フリーランスやスタートアップ経営といった働き方や、アドレスホッパーといった住み方など、様々な新しいライフスタイルを選択できるようになってきた。それにもかかわらず、居住地変更のスイッチングコストが依然として高いことによって、せっかくのチャレンジ精神が十分に発揮できない土壌になってしまっているのは、非常に残念なことだ。
このような課題感から、株式会社Living Techよりリリースされたアプリが「NOW ROOM」である。
NOW ROOMは、ホテルやゲストハウス、シェアハウス、民泊・マンスリーマンション、普通賃貸等の「空室」を、環境変化の大きい人に「1ヶ月間」から提供するプラットフォーム。部屋の検索・閲覧だけでなく、アプリ上で予約・決済まで完了するので、文字通り「すぐに」入居することが可能なサービスだ。
そもそもだが、上述した宿泊施設の客室稼働率は、平均して60%程度である。以下、観光庁が今年2月に発表した報道資料によると、2019年の客室稼働率は全体として62.1%。ビジネスホテルやシティホテルが軒並み70%台後半なのに対し、旅館や簡易宿所は30%台にとどまっている。
客室稼働率(観光庁「宿泊旅行統計調査(令和元年・年間値(速報値))」より)
旅館・ホテルの客室は全国に約165万室あるので、いかに多くの部屋が空室になってしまっているのか、お分りいただけるだろう。
要するにNOW ROOMは、空室となっている部屋(今すぐ埋めたい部屋)と、今すぐ部屋を使いたいユーザーをマッチングさせるプラットフォームである。特にホテルや旅館、マンスリーマンション、シェアハウス等であれば、ベッドや冷蔵庫など、生活に必要な家具があらかじめ揃っているので、「すぐに住み始めたい」という人のニーズをそのまま満たすことができるというわけだ。
今までありそうでなかったスキームであり、2020年1月にはビジネスモデル特許申請も完了しているという。
結果、以下3つメリットを、ユーザーはそのまま享受することができることになる。
- 「速い」審査なし・アプリで完結
- 「初期0円、全部コミ」初期費用なしで家具家電付き
- 「多様な部屋」4万円台のシェアハウスからラクジュアリーなホテルまで。
先述の新しい生き方を模索している人はもちろん、在留外国人など、これまで不安定な環境下で過ごさざるを得なかった人々にとっても、ありがたい仕組みだ。
引っ越しを検討するにあたって、経済的・精神的ハードルを感じて具体的なアクションを起こせなかった方は、試しにNow Roomをのぞいてみてはいかがでしょう。
新しい“生き方”の入り口になるかもしれない。
以下、リリース内容となります。