記事の要点
・スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を手掛ける株式会社トレッタキャッツが、tolettaユーザー向け2サービス「トレッタAI先生」「オンライン相談サービス」を、新たにリリース。
・「トレッタAI先生」サービスでは、ねこの症状に関する質問に専用LINEで答えると、症状の緊急度と関連性がある疾患を、AIが判定してくれる。現役の臨床獣医師が、監修・システム設計・開発の全てを担当。
・「オンライン相談」サービスでは、Zoomを活用して獣医師や動物看護師に、日頃のケアに関する相談ができる。
LoveTechポイント
トレッタキャッツ社は単なる“ねこ用トイレメーカー”ではなく、困ったときに頼れる”オンラインかかりつけ獣医師”を目指しているスタートアップ。
ねこの生態に即した実データ取得のため、ねこ用トイレというハード開発に着手しており、結果として唯一無二のねこデータプラットフォームを構築している点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を手掛ける株式会社トレッタキャッツが、tolettaユーザーを対象に、以下2点の新サービス提供を開始した。
- トレッタAI先生:LINEを利用したAI獣医師セルフチェックサービス
- オンライン相談サービス:zoomを利用して獣医師や動物看護師に対面で相談できるサービス
tolettaといえば、2019年3月のローンチから1年で計2,400台以上出荷された、ネコ専用IoTトイレ。今年5月には、1億円の資金調達(シリーズAラウンド)を実施し、これまで累計5億円以上を資金調達している、新進気鋭のグローバル・ペットテック(Pet × Technology)スタートアップだ。
以前は「株式会社ハチたま」という社名で活動していたが、今年6月1日より株式会社トレッタキャッツ(Toletta Cats Inc.)へと社名変更しており、tolettaを軸とした”世界一のねこTechカンパニー”を目指している。
当メディアでもハチたま時代に、代表・堀氏にお話を伺っている。
[clink url=”https://lovetech-media.com/interview/toletta20181023/”]
これまでtolettaでは、tolettaが取得するねこデータをAIと獣医師がみまもり異常時におしらせする「獣医師アラート」や、ねこのお悩みに関して気軽に相談ができる「獣医師LINE相談」を提供。獣医師と飼い主・ねこの繋がりをさらに強化すべく開始されたのが、今回の2サービスとなる。
「トレッタAI先生」サービスでは、ねこの症状に関する質問に専用LINEで答えると、症状の緊急度と関連性がある疾患を、AIが判定してくれる。
「ねこの調子がよくないようだが、通院すべきか様子を見るべきか悩む。」
そんな飼い主の悩みに寄り添うサービスである。
こちらは、現役の臨床獣医師が監修のみならず、システム設計・開発もすべて行っているというから驚きだ。
リリース時点で対象とする症状は、多くのねこに見られる「涙目」のみだが、今後は対象を拡大し、判定精度の向上に取り組んでいくという。
もう一つ、「オンライン相談」サービスではその名の通り、Zoomを活用して獣医師や動物看護師に、日頃のケアに関する相談ができるものだ。
こちらは事前予約制となっており、第一弾は「ねこフード」に関するオンライン相談をスタート。本サービスを立ち上げたトレッタ動物看護師の飯塚氏は、以下のようにコメントする。
飯塚氏:「ねこちゃんの健康のため、フードに気を配っている飼い主さまは多くいます。しかし、独学の誤った知識により、「ごはんの後に吐くことが多いけど仕方ない」「ごはんに飽きっぽいから種類をたくさん用意する」など、フードを適切に与えていない方が多いです。正しい知識が伝わっていないのは、身近に相談できるプロがいないことが原因と考えています。本サービスにより正しいケアの方法をお伝えし、ねこちゃんの健康と幸せにつながることを願っています。」
我が国で、最も「ねこの健康」にまつわる実データが集まっているのは、このtolettaではないだろうか。
日本を代表するペットテックカンパニーから、ますます目が離せない。
以下、リリース内容となります。