画像・動画機械学習を応用した次世代言語処理ソフト「Child Bot Marc」、幼児の言語能力を一部実現

家族/仕事

LoveTech Media編集部コメント

これまでのチャットボットといった自然言語処理技術では難しい、幼児のような言語表現能力の一部実現に成功したAIオープンソースソフト「Child Bot Marc」が公開された。

 

開発したのは、人工知能テクノロジー開発企業である株式会社massive lngg(マッシブランゲージ)。

 

世界で圧倒的トップとなる自然言語処理プロダクト開発を目指すテックスタートアップである。

 

「幼児のような言語表現能力の一部再現」とはどういうことかというと、具体的には以下のケースを想定してもらいたい。

 

従来のチャットボットケースであれば、「ネコよりイヌの方が小さいですか?」という質問に対し、「子猫」という返答が返ってきた。

 

これは、チャットボットが事実に基づいて回答するシステムではなく、単語上・言語的にそれっぽい解答を返すシステムだから、こうなると言える。

 

一方「Child Bot Marc」では、同様の質問に対して「はい、その場合が多いです」といった答えが返ってくる。

 

これは、同ソフトが従来の「文章だけから学び文章で答える」のではなく、「画像・動画など視覚情報を思い出して答える」 ためだという。

 

つまり、おおよそ2〜3才くらいを想定した、3つくらいの単語で構成されるような文章(例えば「ネコ(は)イヌ(より)大きい」)を対象として、「大きい、小さい」や「高い、低い」などの概念を、視覚情報を記憶・知識とするシステムによって答えられるようにしたものということだ。

 

技術的バックグラウンドは異なるとはいえ、現状の自然言語処理技術へのブレイクスルーを目指す取り組みとしては、当メディアでも以前取材した、ロボマインド社のものと通じるものがあると感じる。

 

なお、同社CEOの古川朋裕氏は、本発表について詳しく記載したブログにて、今後起きうる未来について、以下のように記載している。

おそらく自分の肌感ではあと2段階
知識・知能の獲得に革新があるとかなり世界は変わると思います
その2段階目とは先程「知識・知能をどう捉えるべきか?」の項で挙げた
ルールを破る、とか簡易な数学などの時間的非視覚概念が理解できる段階です

 

2段階目を迎えたときその中心にいる企業は
相当なパワーを持っていてもおかしくないはずです
よってそこより上の段階は加速的に発達していくのではないかと想像しています

 

新しい技術が成功を呼び、新しい世界の時代が来るでしょう
アルゴリズムがすべてを可能にする時代が!

 

現状のチャットボットにおいては、まだぎこちない言語コミュニケーションが頻発しており、不気味の谷ならぬ「不気味な文」を超えていないと言える。

 

そのような現状から、AIが人間のような言葉を持つことは当分先と考えられているが、案外近い未来に、その通説が覆されるのかもしれない。

 

ひいては、それが擬似的であるにせよ、人々の認識が「心を持つAI」へと昇華されていくのかもしれない。

 

いずれにせよ、面白い時代だ。

 

以下、上述の古川CEOによるブログ記事も併せてご覧いただきたい。

 

次世代人工知能の初歩、幼児の言語能力を一部実現!画像・動画機械学習

https://qiita.com/furukawamassive7/items/71354bf3713ec84d27d9

 

以下、リリース内容となります。

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