LoveTech Media編集部コメント
世の中には好き嫌い以外に、様々な事情で食べられないものがある人がいる。
代表的な例としては、イスラム世界におけるハラームという、宗教的なものが挙げられるだろう。
イスラーム法において合法なものの事をハラールといい、非合法なもののことをハラームという。最近ではそれ以外のハラールでない物の事を非ハラール(non halal)と称する事もあるという(NPO法人日本ハラール協会より)。
イスラム教で食の制限と聞くと、まず豚やアルコールの飲食禁止を思い出す人は多いだろう。
では、明らかに豚肉であるとわかるものだけ避けていればいいかというと、そういうわけにもいかない。
ムスリムは、豚肉だけではなく豚由来の原料や食品添加物も摂取することができないのだ。つまり、乳化剤や動物性油脂、ゼラチンといったものは、基本的にNGなのである。
どうだろう。途端に外食のハードルが上がったのではないだろうか。
そんな宗教上の食事制限はもちろん、様々な理由で食べられないものがある人を救うサービスが、今回発表された「CAN EAT」となる。
ユーザーの食べられないものの情報をWEB上に登録・保存し、その情報を仲間や飲食店に見せることで、伝え忘れや伝えるストレスから解放され、ユーザーひとりひとりにあった食を実現できる。
また飲食店側は、お客様の食べられないものが事前にわかっていると、きめ細やかなサービスや集客力のアップが実現できる。
α版では、食事嗜好の登録のみとなっているが、今後は対象飲食店を増やし、直接見せたり送信したりすることで円滑なコミュニケーションを促進していく予定だという。
食の不自由は、想像以上に苦しいものだ。
筆者の知人でタマゴアレルギーの肩がいるのだが、外食時の事前チェックなどに、相当苦労しているようであった。
今回α版としてリリースされたCAN EATが順調にサービス開発され、正式版として多くの店舗に導入されることを願っている。
以下、リリース内容となります。