BIG5をベースにしたアプリ設計
--withではどのような心理学的手法を用いられているのですか?
園田氏:「BIG 5(ビッグ・ファイヴ)」(※)と呼ばれる、心理学の世界で最も信頼性の高い性格分類を基に設計しています。
他にもエニアグラムなど複数のアプローチを検討しましたが、最終的にはDaiGoさんがオススメするBIG5を採用することにしました。
※BIG 5:パーソナリティの特性論で、人間が持つさまざまな性格は開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向)組み合わせで構成されるとするもの
--なるほど。そのBIG5理論が、withの中で実施される性格診断に反映されているわけですね。
園田氏:はい。
例えばwithの代表的な性格診断イベントである「超性格分析」があります。
これは質問に答えていくことで、自分が何タイプかがわかり、同じく診断イベントを受けた相手が何タイプかもわかる診断です。このタイプを弾き出すのは、BIG5の理論をベースにしています。
--僕が以前アプリでやった時は、「慈善家タイプ」と出てきました。
園田氏:この「超性格分析」だと、診断を受けた人は25タイプのいずれかに分類されます。哲学者タイプ、芸術家タイプ、貴族タイプ、仲介者タイプなど、その人を最もよく表すタイプで分類されます。
そして、自分が該当するタイプと相性が良いとされるタイプのお相手を、アプリ内で確認することができるようにしています。
--相手のことだけでなく、自分のこともよくわかりそうですね。
園田氏:おっしゃる通り、withの中の性格診断イベントを複数実施することで、ご自身のことを知るきっかけにもなるかなと考えて設計しています。
女性視点の設計を心がけています
--このようないわゆる性格相性テストといったコンテンツは、特に女性の方が好きそうですね。
園田氏:そうなんです。こういったマッチングサービスって、一般的には男性が集まりやすいのですが、withは女性が使いやすいように、DaiGoさんと話し合い、女性視点のデザインにもこだわりました。
--女性視点のデザインとはどういったものなんですか?
園田氏:色々とあるのですが、すぐにご紹介できるところでいうと、なるべく写真やイメージを多く使うようにしています。
男性脳・女性脳の考え方なのですが、男性ってグラフや図を通じて理解するのが得意なのですが、女性は写真やイメージを通じて雰囲気から共感することが得意なんです。
例えばwithには「共通点」という機能があります。共通点は単純に文字だけで表現することも可能ですが、女性視点のデザインを意識した結果、背景に項目に応じたイメージ写真を配置するようにしました。
--全部、パッと見たイメージで何が共通点かわかりますね。
園田氏:この「共通点」という機能はDaiGoさんとしても必須ということで、実装しました。「共通点」が多ければ多いほど、人はお相手に好意を持ちやすいという傾向がありますからね。
--DaiGoさんのご意見がやはり随所に散りばめられていらっしゃいますね。DaiGoさんはどのようにプロジェクトに携わっていらっしゃるんですか?
園田氏:ケースバイケースですが、アプリのリリースのタイミングはもちろんガッツリと入っていただきましたし、今でも毎月弊社にお越しいただいて、性格診断イベントの企画だったり、アプリの改善についての相談にのっていただいたりしています。
--毎月って、結構頻度としては高いですね!
園田氏:お忙しい方ですが、何かとご協力いただいています!

