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課題先進国だからこそデザイン領域含めたAIリテラシー教育が必要 〜AI/SUM Report 4

2019 4/30
イベントレポート 食/地域/環境
長岡武司
目次

投資家&起業家パネルディスカッション

 次にスタンフォード大学 Research Scholarの櫛田健児氏をモデレーターとして、登壇者全員を含めたパネルディスカッションタイムとなった。投資家から起業家への質問など、登壇者同士の議論も活発になった中で、それぞれの議題についての意見や思いをピックアップしてお伝えする。

議題:日本社会でAIにより実現を期待する具体的なことは?

<議題内容>
伊佐山氏(WiL):よく、AIを使うことで劇的に効率化される領域に、皿洗いや食器の片付けといった人の手がかかるものがあげられますが、実際の現場で「これができたらすごく良い」なんて具体的なものがあれば教えてください。

 

中村氏(Idein):在庫の管理や店頭品出しといった、小売現場で人間がわざわざやらなくてもいいけど重要なことを、AIにやってもらいたいと思います。

例えばコンビニへプリンを買いに来たけど、プリンがなかった時の機会損失って、大きいじゃないですか。

こういった、人間が目視しているものを安価に代替できるようにできたらと思います。

 

金井氏(アラヤ):今後、人の手がマシンで置き換えられる可能性があると思っていまして、5Gが前提になる世の中では、ロボットを遠隔で操作して仕事をするのが可能になると思います。

それが実現するようになったらデータ量もすごいことになって、自律エージェントとして将来的に裏に人が入らない状態になるのではと期待しています。

時間はかかるとは思いますが

 

仮屋薗氏(日本ベンチャーキャピタル協会):労働力を代替するという観点ではなく、人が持っているコンピテンシーといった能力を再評価するような仕組みに興味があります。

例えば、ボイス・レコメンデーションの領域。

声って感情・感情傾向値・倫理観といったものが出やすいらしく、この部分をAIで分析すると、フェイクにかかりにくい判断ができると感じます。

いわゆるHRTechの領域で、個人が持っている能力の再発見・再配置ができる仕組みになると非常に良いと感じまして、日本が得意とする非言語領域における機能開発をしていくことが、課題先進国として世界に広がっていきやすいポイントではないかと感じます。

議題:データ活用における倫理面はビジネスシーンでどのように対処している?

<議題内容>
伊佐山氏(WiL):海外ではヒューマン・センタードAIということで、AIが便利である一方で、悪用するリスクを考えるべきという動きが加速しています。AIをどう防ぐか、もしくはどう使うかなどと、議論は複雑化しています。

よく、AIが本当にワークする国は独裁国家だ、とも言われており、トップダウンで推進する方が勧めやすいといった見方もあります。

個人的印象としては、日本は音声・画像を使うことによるプライバシー問題が表面化しやすいと感じており、誰かが音頭を取って仕切る人がいる必要があると感じます。

センサーが安くなって情報が取りやすい社会において、プライバシーの侵害といった強烈な倫理の壁に対して、ビジネス現場ではどのような対処をされているのでしょうか?

 

中村氏(Idein):まさに、そういうご相談はすごく多いです。

基本的には我々は生のデータは取らないです。エッジコンピューティングなので、生の画像をどこかに保存したりとかではなく、カメラで捉えた人の数を数えるだけとか、そういう使い方をします。

ただ、だからと言ってオーケーかというと、気持ち悪いというご意見は絶対につきものです。また、撮られている人からは、画像を撮られているのか計算されたものが格納されているのか、わからないですよね。

ポイントは、導入することによって何かがすごく便利になる、という体験提供をすることだと考えています。

例えば無人コンビニなどは、すごい量のデータが抜かれていますが、それに勝る体験提供ができている例だと思います。

UX設計が勝負どころになるだろうな、と感じています。

議題:AIに対する日本のリテラシーについて思うことは?

<議題内容>
郷治氏(東京大学エッジキャピタル):AIスタートアップだけでなく日本全体のリテラシーが高まっていく必要があると思いますが、基盤的なビジネスをされていらっしゃるからこそ、そのあたりの取り組みや必要性などについて感じることを教えてください。

 

金井氏(アラヤ):人によってもちろん幅はありますが、企業におけるAIリテラシーは確実に高くなってきていると思います。3年前はAIを実装するというサービス提供で終わっていましたが、現在はすでにAIを実装した上でのご相談が多くなってきており、じわじわとレベル感が上がっている印象です。

一方、一般の方に対しては、AIを使って何をどこまでできるのかがまだ浸透していないとも感じており、もっとAIについて伝える機会が必要だなと感じます。

 

中村氏(Idein):ビジネスモデルやデザイン論といった領域含めたリテラシー教育の必要性を感じています。この技術がどう、サステイナブルなものを作っていくのか。そういったことを設計する人材不足の方が、大問題なんじゃないのかと思います。

 

伊佐山氏(WiL):デザイン=コミュニケーション能力だと思っています。

アメリカ西海岸がビジネス的に強く見える理由は、あらゆる民族、ジェンダーが集まっている、要はダイバーシティだからだと考えておりまして、様々なコミュニケーションをしている人達と、単一民族の中でコミュニケーションしている人達の違いがあると感じます。

だからこそ、デザイン思考を他国以上に意識的にやらないと、日本は世界標準にすらついて行けなくなると感じます。

まずはこのことを認知するところからスタートすべきです。

 

郷治氏(東京大学エッジキャピタル):確かに、日本だけでデザイン思考をやっていても、ガラパゴス化してしまうだけです。

もっと世界を意識したデザインが必要ということですね。

 

編集後記

AI人材におけるリテラシー教育の話が出てきました。

複数提示された議題の中で、もっとも議論が加熱した領域であり、登壇者のみなさま、それぞれが課題を感じている領域でした。

 

課題先進国だからこそ、外からの人材を積極的に取り入れ、ガラパゴス化した事業とならないような意識が重要であると、セッションを通じて改めて感じました。

 

筆者個人的には、外国語に対する必要以上の不安感を抱えた起業家が多い印象で、SLUSH TOKYOといった外国語ベースのイベントに登壇するスタートアップがある程度固定化してしまっているのは、とても残念なことだと感じます。

 

次回Report5では、「デジタル社会における産業とガバナンスのアーキテクチャ」についてのセッション内容をレポートします。

 

AIをはじめとするテクノロジーが急速に発達したことにより、ガバナンスのアーキテクチャ設計は非常に重要なポイントと認識しています。

 

お楽しみに!

 

AI/SUMレポートシリーズ by LoveTech Media

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この記事を書いた人

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LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年11月にあいテクテク株式会社創業。愛に寄り添うテクノロジーの切り口で事業を展開。一児の父。

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